2021/01/19
2020年1月18日、アリシア・キーズ、メアリー・J.ブライジ、T.I.などのアーティストたちが動画を公開し、近年亡くなったブラック・アメリカンの人々を追悼しながらバイデン次期政権に人種差別に向けた具体策を講じるよう呼びかけた。
米国の祝日である“マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日”と連動して公開された、『17 More Ways You Could Be Killed if You Are Black in America』(アメリカの黒人なら殺される可能性がある、さらに17の方法)と題された動画は、Black Music Action Coalitionと#breathewithme Revolutionが制作した。人種差別により命を落とした黒人犠牲者たちの名前と、殺害当時その人が何をしていたかを、複数のアーティストたちが淡々と述べることで、その異様な実態に焦点を当てている。
約3分の動画には、ほかにもカリード、タイ・ダラー・サイン、オフセット、クエイヴォなどが出演しており、“パーティーから帰ろうとした”ジョーダン・エドワーズや“自転車に乗っていた”ロネル・フォスター、“自宅でリラックスしていた”ボーサム・ジョン、“祖母宅の裏庭に立っていた”ステフォン・クラークなど、日常生活を送っていただけで殺されてしまった犠牲者たちを挙げている。
キーズは最後に、“自分のベッドで寝ていた”ブリアナ・テイラーの名前を挙げている。26歳の医療従事者だったテイラーは、2020年3月に自宅に突入してきた警察に銃で打たれて殺害された。
ビデオの後半では、米国における組織的な人種差別の実態が紹介され、バイデン新政権に対して発足後100日以内に人種差別問題の是正に取り組む委員会“United States Commission on Truth, Racial Healing, and Transformation”を立ち上げるよう呼びかけている。
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