2020/12/21
MISIAが、12月19日と20日に東京・国際フォーラムでクリスマスチャリティアルバム『So Special Christmas』の発売を記念したイベント【So Special Christmas】を開催した。
ステージには白いクリスマスツリーがそびえ、上手と下手には大きなトナカイのクラフトが飾られている。そして無数のキャンドルが橙色の光を投げかけ、一足早いクリスマスムードに心が躍る。
スペシャル編成となった今回のバンドは総勢16人。ニューヨークを中心に活躍するトランペッターの黒田卓也をはじめ、ピアノ、ギター、ベース、ドラムにストリングスのカルテット、それに「So Special クワイア」と名付けられたコーラス隊がなんと7名という完全クリスマス仕様な布陣だ。そこに、真っ赤な衣装で登場したMISIAのボーカルが加われば、これ以上のクリスマスプレゼントは他にない。
クリスマスキャロルとして有名「『Gloria -glorious evolution-」から始まったライヴは、早速クリスマスメドレーへ突入。「Joy to the World」「きよしこの夜」など4曲が、ちょっと大人なクリスマスといった雰囲気のアレンジで披露された。
「ご心配おかけしました」と開口一番言ったMISIAにあたたかい拍手が送られる。今日が怪我をして以来の初めてのステージになるが、「順調に回復いたしまして、お医者様からも大丈夫とお墨付きをもらってステージに立っております」という言葉で観客を安心させた。
そして、今回のライブと先月リリースした『So Special Christmas』について「”So”という言葉には、もちろん”とっても”という意味があるのですが、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供している『SPECIAL OLYMPICS(SO)』という組織があるんです。その理念に共感して、”So”と付けました」と語った。これまでも積極的に音楽を通して様々な社会問題に対してメッセージを伝えているMISIA。アルバムとライブの収益の一部は、SOの日本組織である「公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)」に寄付されることになっている。
ここからは、MISIAがこれまでに発表してきたクリスマスソングを中心に寄りすぐりのナンバーで構成され、「大きな愛の木の下で」「ULTRA X’MAS」「Holy Hold Me」などが披露された。
後半パートは、今年リリースしたJRA馬術競技応援CMソング「君の背中にはいつも愛がある」「Everything」「THE GLORY DAY」で締めくくった。ラストの「THE GLORY DAY」では圧巻のロングトーンを連発。MISIA完全復活!! 年末に向けて彼女の歌声が帰ってきた。
アンコールで披露したのは、代表的なクリスマスソングのひとつ「White Christmas」と「アイノカタチ」。「悲しい気持ちが伝わるように、楽しい気持ちはもっと伝わります。どんどん楽しいことや笑顔を伝えていきましょう。そうなれるように音楽という“ワクチン”をお届けしていきたいと思います」。このライブを通じて、とてもリラックスしたMISIAの表情が印象的だった。曲間でのちょっとしたバンドメンバーとのやりとりなど、まるでMISIA主催のクリスマスパーティーに招かれたようなアットホームなショーだった。
12月24日と25日にはブルーノート東京でのクリスマスディナーショーを開催。同じく25日には、テレビ朝日系『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2020』、31日には『第71回NHK紅白歌合戦』に出演する。
◎セットリスト
01.Gloria -glorious evolution-
02.クリスマスメドレー(Joy to the world~ママがサンタにキスをした~きよしこの夜~サンタが街にやってくる)
03.大きな愛の木の下で
04.This Christmas
05.ULTRA X’MAS
06.Holy Hold Me
07.君の背中にはいつも愛がある
08.Everything
09.THE GLORY DAY
アンコール
01.White Christmas
02.アイノカタチ
photo by Santin Aki
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