2020/12/20 14:00
2020年12月21日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、福山雅治『AKIRA』が133,159枚を売り上げ、首位を獲得した(集計期間2020年12月7日~2020年12月13日)。
『AKIRA』は前作『HUMAN』から約6年半ぶりに発売されたオリジナルアルバムで、シングル『聖域』や、NHK高校野球テーマソング『甲子園』、テレビ朝日系リオ五輪・平昌五輪放送テーマソング『1461日』、東宝系映画『名探偵コナン ゼロの執行人』主題歌『零 -ZERO-』、日本テレビ系ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』主題歌『心音』を含む全17曲が収録されている。
ここでは福山雅治『AKIRA』がどの様に売れているのかをSoundScanJapanのセールスデータを使用し調査してみた。まず、『AKIRA』の初週の地域別での販売比率を調査したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/95259/2)である。また、一般的なアルバムと比較するため、2020年に販売された全アルバムの地域別販売比率も追加している。これを見ると関東地方、近畿地方、北海道では全アルバムより低い販売比率となっているが、それ以外の7地方では全アルバムより高い比率となっている事がわかった。全体的にに東日本より西日本、大都市を含む地域よりも、地方での人気が高く出る結果となっている。また、出身地である九州地方は特に人気が高く、全アルバム8.7%に対し、『AKIRA』初週は12.3%と、3.6%も高い値を示している。
更に、九州地方に対象を絞り、県別でも全アルバムとの販売比率の比較を行った。図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/95259/3)は全国の販売数を分母とした、九州地方の各県の『AKIRA』の初週の販売比率である。沖縄県以外で全アルバムの販売比率を上回る結果となっているが、特に出身県の長崎県では全アルバム0.8%に対して2.8%と非常に高い値となり、地元に強く支えられてる事が確認できる結果となった。また、隣接する熊本県でも全アルバム1.0%に対して1.6%、佐賀県は全アルバム0.5%に対して0.8%とかなり高い値となっている。
2020年3月21日に今年デビュー30周年を迎えた福山雅治だが、デビューがら30年経過した今でも出身県や地方で絶大な人気を誇り、支持されている事が人気が衰えない理由の一つだろう。これからも福山雅治の活躍に注視したい。
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