2020/12/09
米誌エンターテインメント・ウィークリー(EW)の“Entertainers of the Year”特集号の表紙を飾ったテイラー・スウィフトが、2020年11月3日に行われた米大統領選挙で支持を表明していた民主党のジョー・バイデン候補の当確を知った瞬間の、周りの状況や自身の感情について巻頭インタビューで明かしている。
投票日当日はたまたまEWのカヴァー撮影をしていたという彼女は、(『フォークロア』の写真も担当した)フォトグラファーのベス・ギャラブラント(Beth Garrabrant)などと、その日には当選結果が出ないことを早い段階から受け入れていたと振り返った。バイデン氏が当選を確実にしたのは7日だったが、スマホに送られてきた速報でこのニュースを知った時、テイラーは監督していたビデオの現場で撮影監督のロドリゴ・プリエトの隣にフェイスシールドとマスクをつけて立っていたことをはっきり覚えていると語っている。
彼女は、「(ニュース速報を)ロドリゴに見せたら、彼は、“僕らがこれを知った瞬間を、自分はきっとずっと覚えているだろう”って言った。周りを見回すと、人々のフェイスシールドが曇り始めていたの、多くの人が涙ぐんで感情が込み上げてしまって。そしてうるさくなかった。シャンパンのボトルをポンポン開けるような感じではなくて、静かで慎重な高揚感と安堵の瞬間だった」と当時を振り返っている。
米南部に位置するテネシー州のナッシュビルに自宅があるテイラーだが、現地ではマスクの着用が義務付けられたにもかかわらず、多くの人が今もマスクをつけずに夜遊びをし、逮捕者が続出している。このことについて意見を聞かれた彼女は、「まずは命をかけている医療従事者たちのことを思う。(医療従事者が)命を落としてしまうことも多い。この状況から抜け出せたとしても、向こう側にたどり着けたとしても、多くのトラウマが残るでしょう。一度見てしまうと一生忘れられないようなことを目撃してしまったかもしれない」と答えている。
「Epiphany」で、第二次世界大戦で戦った祖父のディーンについて歌っている彼女は、祖父が戦争について多くを語ろうとしなかったことと、新型コロナウイルスと戦う医療従事者たちの経験を重ね合わせている。「自主隔離期間が始まったばかりの頃に祖父について色々と調べていたら、彼が抱えていたトラウマが、似たような形で今の病院で起きているのではないかとすぐに思い至った。人々が(マスク着用義務を)遵守して、一晩遊び歩くという行為が、それがもたらす波及効果の割に合わないと理解してくれると願いたいところだけれど、明らかに多くの人にはそれが見えていないみたい。または見えているけれど、どうでもいいと多くの人が思っているようで、だとしたらひどいと思う」と彼女は語っている。
Folk yeah! @taylorswift13 gave us all a reprieve from 2020 troubles when she surprise-dropped #Folklore, marking a new creative direction for the pop star and providing her with a much-needed escape. https://t.co/nBfIG5MzVP Story by @AlexJSuskind pic.twitter.com/DB5APKuUuy
— Entertainment Weekly (@EW) December 8, 2020
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