2020/11/24 12:30
現地時間2020年11月22日に米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで【2020 アメリカン・ミュージック・アワード】(AMAs)が開催された。
タラジ・P・ヘンソンが司会を務めた授賞式では、テイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバー、ザ・ウィークエンド、ダン+シェイが、今年最多となる3部門を受賞した。今回で、計32の【AMAs】を受賞したテイラーは自身が保持していた歴代最多受賞記録を更新した。テイラーに次ぐアーティストは故マイケル・ジャクソンで、24度の受賞記録を持つ。また、ジャスティン・ビーバーは、今回で計18度の受賞を果たし、【AMAs】の47年の歴史で、受賞数が歴代6番目となった。
テイラー・スウィフトは、6度目の<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>に輝き、5度目の<フェイヴァリット・女性アーティスト(ポップ/ロック)>、2年連続で<フェイヴァリット・ミュージック・ビデオ>を受賞した。<フェイヴァリット・女性アーティスト(ポップ/ロック)>部門では、4度受賞したホイットニー・ヒューストンとオリビア・ニュートン=ジョンを抜き、単独での最多受賞となった。
テイラーは<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>受賞の際にビデオ・コメントで、今回授賞式に欠席したのは過去のアルバムを再レコーディングしているためだと説明した。
ジャスティン・ビーバーは、4度目の<フェイヴァリット・男性アーティスト(ポップ/ロック)>を受賞し、この部門でマイケル・ボルトン、エリック・クラプトン、ジャクソン、バリー・マニロウを押しのけて、歴代最多受賞となった。また、ジャンルの垣根を飛び越えたダン+シェイとのコラボ曲「10,000 Hours」で<コラボレーション・オブ・ザ・イヤー>と<フェイヴァリット・ソング(カントリー)>を受賞した。
【AMAs】が、<フェイヴァリット・ソング>をジャンルごとに分けるようになってから、ジャスティン・ビーバーは過去5年で、3つの異なるジャンルでの受賞を果たしている。2016年に「Love Yourself」、2017年にルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキーの「Despacito」で<フェイヴァリット・ソング(ポップ/ロック)を受賞し、さらに2017年にはDJキャレドの「I’m the One」で<フェイヴァリット・ソング(ラップ/ヒップホップ)>に輝いている。
ダン+シェイは、ジャスティン・ビーバーとともに<コラボレーション・オブ・ザ・イヤー>と<フェイヴァリット・ソング(カントリー)>を受賞したことに加え、2年連続で<フェイヴァリット・デュオ/グループ・アーティスト(カントリー)>を獲得した。
ザ・ウィークエンドは、<フェイヴァリット・男性アーティスト(ソウル/R&B)>、『アフター・アワーズ』で<フェイヴァリット・アルバム(ソウル/R&B)>、「Heartless」で<フェイヴァリット・ソング(ソウル/R&B)>の3部門を受賞した。
バッド・バニー、BTS、ドージャ・キャット、ニッキー・ミナージュは、それぞれ2部門を受賞した。
ドージャ・キャットは、<ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー>と<フェイヴァリット・女性アーティスト(ソウル/R&B)>を受賞し、リアーナとビヨンセ以外のアーティストが後者に輝くのは過去14年間で初となった。
これに近いケースで、マレン・モリスが<フェイヴァリット・女性アーティスト(カントリー)>を受賞し、テイラー・スウィフトとキャリー・アンダーウッド以外が受賞するのは過去14年間で初となった。
BTSは3年連続で<フェイヴァリット・ソーシャル・アーティスト>を、2年連続で<フェイヴァリット・デュオ/グループ(ポップ/ロック)>を受賞した。
2ndソロ・アルバム『ファイン・ライン』で<フェイヴァリット・アルバム(ポップ/ロック)>を受賞したハリー・スタイルズは、2013年と2014年にワン・ダイレクションとして同部門を受賞しており、ソロとデュオ/グループとして同部門を制した初のアーティストとなった。
故ジュース・ワールドは、<フェイヴァリット・男性アーティスト(ラップ/ヒップホップ)>を、奇しくも薬物による発作の死から約1年後に受賞した。1997年には、故2パックが射殺された4か月後に同賞を受賞しており、故ジュース・ワールドはこの賞を死後に受賞した2人目となった。
またニッキー・ミナージュは、3度目の<フェイヴァリット・女性アーティスト(ラップ/ヒップホップ)>を受賞した。
女性同士のコラボレーションは、計5つの楽曲賞のうち2部門を制覇した。カーディ・Bとメーガン・ジー・スタリオンの「WAP」は<フェイヴァリット・ソング(ラップ/ヒップホップ)>を、カロル・Gとニッキー・ミナージュの「Tusa」は<フェイヴァリット・ソング(ラテン)>を受賞した。
ローレン・デイグルは、4度目の<フェイヴァリット・アーティスト(コンテンポラリー・インスピレーション)>を受賞し、この部門でキャスティング・クラウンズと最多受賞数で並んだ。
そしてケーン・ブラウンは、<フェイヴァリット・男性アーティスト(カントリー)>を3年連続受賞した。
授賞式の最大の驚きの1つとして、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(原題:Birds of Prey)』のサウンドトラックが、『アナと雪の女王2(原題:Frozen Ⅱ)』を抑えて<フェイヴァリット・サウンドトラック>を受賞している。
◎【2020 アメリカン・ミュージック・アワード】受賞リスト
<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>
テイラー・スウィフト
<ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー>
ドージャ・キャット
<コラボレーション・オブ・ザ・イヤー>
「10,000 Hours」ダン+シェイ&ジャスティン・ビーバー
<フェイヴァリット・ソーシャル・アーティスト>
BTS
<フェイヴァリット・ミュージック・ビデオ>
「cardigan」テイラー・スウィフト
<フェイヴァリット・男性アーティスト(ポップ/ロック)>
ジャスティン・ビーバー
<フェイヴァリット・女性アーティスト(ポップ/ロック)>
テイラー・スウィフト
<フェイヴァリット・デュオ/グループ・アーティスト(ポップ/ロック)>
BTS
<フェイヴァリット・アルバム(ポップ/ロック)>
『ファイン・ライン』ハリー・スタイルズ
<フェイヴァリット・ソング(ポップ/ロック)>
「Don't Start Now」デュア・リパ
<フェイヴァリット・男性アーティスト(カントリー)>
ケーン・ブラウン
<フェイヴァリット・女性アーティスト(カントリー)>
マレン・モリス
<フェイヴァリット・デュオ/グループ・アーティスト(カントリー)>
ダン+シェイ
<フェイヴァリット・アルバム(カントリー)>
『フリー・ローデッド:ゴッズ・カントリー』ブレイク・シェルトン
<フェイヴァリット・ソング(カントリー)>
「10,000 Hours」ダン+シェイ&ジャスティン・ビーバー
<フェイヴァリット・男性アーティスト(ラップ/ヒップホップ)>
ジュース・ワールド
<フェイヴァリット・女性アーティスト(ラップ/ヒップホップ)>
ニッキー・ミナージュ
<フェイヴァリット・アルバム(ラップ/ヒップホップ)>
『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディー・リッチ
<フェイヴァリット・ソング(ラップ/ヒップホップ)>
「WAP」カーディ・B feat. ミーガン・ジー・スタリオン
<フェイヴァリット・男性アーティスト(ソウル/R&B)>
ザ・ウィークエンド
<フェイヴァリット・女性アーティスト(ソウル/R&B)>
ドージャ・キャット
<フェイヴァリット・アルバム(ソウル/R&B)>
『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
<フェイヴァリット・ソング(ソウル/R&B)>
「Heartless」ザ・ウィークエンド
<フェイヴァリット・男性アーティスト(ラテン)>
バッド・バニー
<フェイヴァリット・女性アーティスト(ラテン)>
ベッキー・G
<フェイヴァリット・アルバム(ラテン)>
『YHLQMDLG』バッド・バニー
<フェイヴァリット・ソング(ラテン)>
「Tusa」カロル・G&ニッキー・ミナージュ
<フェイヴァリット・アーティスト(オルタナティヴ・ロック)>
トゥエンンティ・ワン・パイロッツ
<フェイヴァリット・アーティスト(アダルト・コンテンポラリー)>
ジョナス・ブラザーズ
<フェイヴァリット・アーティスト(コンテンポラリー・インスピレーショナル)>
ローレン・デイグル
<フェイヴァリット・アーティスト(EDM)>
レディー・ガガ
<フェイヴァリット・サウンドトラック>
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(原題:Birds of Prey)』
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