2020/11/20 19:40
氷川きよしが座長を務める【氷川きよし特別公演】が、2020年11月19日に大阪・新歌舞伎座にて開幕した。
今回の劇場公演は新歌舞伎座新開場10周年を記念したもので、政府・大阪府及び緊急事態舞台芸術ネットワークのガイドラインにのっとり、感染症対策を実施したうえでの開催となった。公演は2部制で、第1部は芝居【限界突破の七変化 恋之介旅日記】。昨年5月に新歌舞伎座で演じられ好評を博した、旅役者・恋之介とゆかいな仲間たちが繰り広げる旅物語の第2弾となっている。
今年8月末~9月に明治座にて開催された公演から約1か月半の期間を空けての本公演となるが、今回の新歌舞伎座公演では、初めて観るお客様にもよりわかりやすくするため、明治座公演とは一部設定や演出などを変更。タイトルの「七変化」にふさわしく、日本一の人気役者・嵐恋之介(氷川きよし)の豪華な衣裳も次々と変化する。
そして第2部は、ヒット曲満載で構成されたコンサート。明治座公演では股旅姿で登場した氷川だが、今回の新歌舞伎座公演では紫の着流し姿に変更。デビュー曲「箱根八里の半次郎」からスタートし「大井追っかけ音次郎」や5周年記念曲「番場の忠太郎」など初期の頃の股旅演歌の数々を披露。会場中のファンも感染予防の為“きよし”コールの代わりに3回の手拍子で応えて大盛り上がり。
続いて紫の紋付と黒袴に着替え「最上の船頭」と2016年の紅白で熊本城からの歌唱で話題となった名曲「白雲の城」を熱唱。全身真っ赤なスーツに衣装替えした氷川は今年の勝負曲「母」を披露。「大阪が大好き!」という氷川が「大阪の歌をプレゼントしたい」ということで、明治座公演にはなかった大阪にまつわる楽曲「大阪とんぼ」と「面影の都」を続けて歌唱すると関西のファンは大喜び。「大阪のたこやきが大好きで、自分でも作ってみるんだけど、いつも固くなっちゃう」と料理上手な氷川のめずらしい失敗談もぽろり。「やっぱり大阪で食べる本場のたこやきが一番!」と笑顔を見せた。
今回は演歌・歌謡曲だけでなく、ポップス曲も披露。今年話題となった初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』より「Never give up」「限界突破×サバイバー」「碧し」の3曲を熱唱。「氷川きよしワールドを楽しんでほしい」との言葉どおり、音楽ジャンルの枠を超えた幅広いタイプの楽曲の数々で魅せた。
アンコールでは世界各国の国旗の数々をあしらったワールドフラッグスーツ姿で登場し、「大丈夫」と「きよしのズンドコ節」でファンと一緒に大盛り上がり。「今日は来てくれた皆さんのおかげで、最高の初日を迎えられました。これで10日間がんばれます!」という氷川の声に、会場中のペンライトが激しく揺れ、割れんばかりの拍手が響く中、新歌舞伎座公演初日の幕を下ろした。
◎公演情報
【新歌舞伎座新開場10周年記念『氷川きよし特別公演』】
公演期間:11月19日(木)~11月29日(日)
会場:新歌舞伎座
https://columbia.jp/hikawa/
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