2020/11/14 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、米大統領選に関する話題から。2020年の米大統領選挙で、民主党のジョー・バイデン候補が現職のドナルド・トランプ大統領を破り、当選を確実にした。この結果を受け、多くの有名アーティストがSNSで次期大統領と、米史上初の女性副大統領となるカマラ・ハリスに祝辞を送っている。選挙前から幾度となく投票を呼びかけ、バイデン陣営の選挙集会にも登場したレディー・ガガは、「ジョー・バイデン、カマラ・ハリス、そしてアメリカの人々。あなた方は、これまで人類が見てきた中で最高レベルの思いやりと勇気ある行為を世界に示しました」と、ハートと拍手の絵文字付きで綴り、「大統領選挙に当選した我々の新しい最高司令官と、初の女性副大統領には愛しかありません。あと、ペンシルベニア州よくやった!」と泣き笑いの絵文字などを添えながら喜びをツイートしている。同じく投票を促してきたアリアナ・グランデも、「泣いているよジョー・バイデン、カマラ・ハリス」と、グレーのハート絵文字をたくさん添えつつ、「本当に良かった」と全て大文字で安堵の気持ちを強調している。
ジョー・バイデンが米次期大統領に、多くのアーティストがSNSに祝辞
製薬会社ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチンが、臨床試験で90%の有効率を示したという2020年11月9日の発表は、コンサート業界で働く人々に来年からのコンサート復活への期待を持たせた。その準備の一環として、米チケットマスターはスマートフォンを利用して来場者のワクチン接種状況を確認したり、コンサートまでの24時間から72時間以内にコロナウイルスの検査で陰性かどうかを確認するパンデミック後の来場者の安全性に関する体制に取り組んでいる。米チケットマスターの計画の詳細の多くはまだ制作段階だが、チケットマスター・デジタル・アプリ、CLEARヘルス・パスやIBMのデジタル・ヘルス・パスのような健康の情報を提供する第三者機関、LabcorpやCVSミニッツ・クリニックといった検査とワクチンを提供する供給会社といった3つの構成要素が必要となる。チケットマスターは、来場者の医療記録を保存したり入手したりすることはなく、特定の日のイベントに参加することが許可されているかどうかの照合のみを受け取る。
米チケットマスター、コンサート来場者のワクチン接種状況/検査結果を確認するための新たな取り組みを明かす
11月22日に米LAのマイクロソフト・シアターにて開催される【2020 アメリカン・ミュージック・アワード】(AMAs)で、ビリー・アイリッシュがリリースしたばかり新曲「Therefore I Am」の世界初パフォーマンスを行うことが発表された。今年は<フェイヴァリット・アーティスト(オルタナティヴ・ロック)>、そして<フェイヴァリット・ソーシャル・アーティスト>にノミネートされている。また、ジェニファー・ロペスとマルーマによる「Pa' Ti」と「Lonely」のパフォーマンスが発表されており、リル・ベイビーが「Emotionally Scarred」を初めてライブで披露することや、BTSによる「Dynamite」のパフォーマンスも決定している。他にも、5度目の出演となるショーン・メンデス、バッド・バニー&ジェイ・コルテス、ミーガン・ジー・スタリオン、デュア・リパがパフォーマーとして出演。米ABCにて米東部時間午後8時より生中継される【2020 AMAs】の司会は、女優のタラジ・P・ヘンソンが務める。
【2020 AMAs】ビリー・アイリッシュ、新曲「Therefore I Am」の世界初パフォーマンス決定
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が首位に返り咲いた。先週、アリアナ・グランデの「ポジションズ」とルーク・コムズの「フォーエバー・アフター・オール」が1位、2位に初登場したことで、一旦その座を明け渡したが、安定したポイントを維持して通算3週目の首位復帰を果たした。ストリーミングとセールスは若干減少しているが、ラジオのオンエア数は前週から7%増加の8,420万回を記録して、エアアプレイ・チャートでも2週目の首位を獲得している。先週No.1デビューを飾ったアリアナ・グランデの「ポジションズ」は2位にダウンしたが、同曲もラジオの伸び率が良く、前週から40%増加の2,750万回を記録して、エアプレイ・チャートでは41位から28位にジャンプアップした。また、アリアナは、今週8位に新曲「34 + 35」を初登場させ、前作『thank u, next』(2019年)に続きシングル2曲を連続でTOP10デビューさせた。
【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール首位返り咲き、アリアナはTOP10に2曲ランクイン
そしてアルバム・チャートでは、アリアナ・グランデのニュー・アルバム『ポジションズ』が1位に初登場した。本作『ポジションズ』は、前作『thank u, next』(2019年)から約1年半ぶり、通算6枚目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャートでの首位獲得は5作目。1位を逃がしたのは3rdアルバム『デンジャラス・ウーマン』(2016年)のみで、その他のオリジナル・アルバムは全て1位を記録している。『ポジションズ』の初動ユニットは174,000で、そのうち129,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、42,000がアルバム・セールス、残り3,000はトラックごとのユニット(TEA)だった。今回の初登場1位を受け、アリアナはファンに向けた感謝の言葉をSNSに投稿している。続いて2位には、トリッピー・レッドの新作『ペガサス』が初登場。本作は、昨年8月にリリースした『!』(最高3位)から1年2か月ぶり、3枚目のスタジオ・アルバムだ。初動ユニットは60,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが56,000とユニット数のほとんどを占めた。週間ストリーミングは、アリアナに次ぐ7,922万回を記録している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】アリアナ・グランデ『ポジションズ』初登場1位、トリッピー・レッド/サム・スミスTOP5デビュー
アリアナ・グランデ、ニューAL『ポジションズ』の全米No.1獲得をファンに感謝
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