2020/11/07
今週の洋楽まとめニュースは、米大統領選に関する話題から。米大統領選前日の現地時間11月2日にビヨンセが「I Voted(投票済み)」のステッカーと「BIDEN HARRIS」のフェイスマスクを誇らしげにする姿をインスタグラムに投稿し、民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領と副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員に投票したことを明かした。キャプションには「やり遂げましょう、テキサス州!#VOTE」と綴り、生まれ故郷テキサス州の人々に投票するよう呼びかけた。また、11月3日にはリゾが星条旗で右半身を覆い、裸体の左半身の胸元を手で隠した写真を自身のインスタグラムに投稿し、投票に関する励ましの言葉を共有した。長文のキャプションは「この国のことを考えると、私はその法律ではなく、この国の人々のことを考えます」という言葉で始まっている。そして、カニエ・ウェストは自分に投票したことをSNSで明らかにした。ワイオミング州の投票用紙が機械に吸い込まれていく動画と共に、「人生で初めての1票。我々は(人々に)奉仕するためにここにいる。世界の全てのサーヴァント・リーダーのために祈っている」とツイートした。
リゾ、投票に関する力強いメッセージを発信
ビヨンセ、民主党バイデン候補&ハリス候補を支持すると表明
カニエ・ウェスト、米大統領選挙で自分に投票
テイラー・スウィフトが、自身の楽曲が政治CMで使われることを初めて許可した。このスポットCMでは、2016年にドナルド・トランプが米大統領に当選してから全米で起きているさまざまな問題が、『ミス・アメリカーナ』でフィーチャーされているプロテスト・ソング「Only the Young」をBGMに約2分のモンタージュで表現されている。2020年10月30日に民主党のエリック・スウォルウェル米下院議員のアカウントで公開された動画には、警察による蛮行とそれに伴うBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/BLM、黒人の命は重要)の抗議活動、子どもを親から引き離す非人道的な移民政策、不正投票、気候変動など、全米を揺るがし続ける問題の数々が次々と表示される。最後に、不正に立ち向かう若者の姿、投票や政治参加を促す草の根運動、故ルース・ベイダー・ギンズバーグの言葉、民主党のジョー・バイデン候補が「きっと大丈夫だよ、約束する」と少年を抱きしめる希望の映像が織り込まれ、“投票所に走ろう”と呼びかける力強いメッセージが展開される。
テイラー・スウィフト、自曲が政治CMに使用されることを初めて許可
シーズン2が配信スタートしたばかりの『マンダロリアン』が、『スター・ウォーズ』シリーズ同様、オープニングからその世界に惹きこむことが継承されていることが語られた。本作の音楽を務めたのは、『ブラックパンサー』(2018)で<第91回アカデミー賞作曲賞>に輝いたミュージカル作曲家のルドウィグ・ゴランソンだ。製作総指揮を務めたジョン・ファヴローは『マンダロリアン』の音楽の在り方について「何よりもまず、音楽と世界観がどのように調和しているか、オープニングの音を聞いた瞬間にどのように感じるか、ということについて話し合いました」と、オープニングから一気に『スター・ウォーズ』の世界に観客を連れ込むことに注力したことを語りつつ、「シリーズの音と繋がっていると感じられるような新しい方法で何かを定義するのには、かなりの時間がかかりました。銀河内戦後の混沌とした時代(『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の5年後)の中で『スター・ウォーズ』のサウンドに加えて『マッドマックス』のようなフレーバーが音楽に反映されているはず」とルドウィグの功績を称賛する。
『スター・ウォーズ』の世界はオープニングから!伝統が継承された音楽の制作秘話
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、アリアナ・グランデの「ポジションズ」がNo.1デビューを飾った。アリアナは、これで5曲目の1位を獲得すると同時に、初登場1位獲得曲数も5曲に更新した。つまり、これまで1位を獲得したタイトルは全て首位にデビューしている。初登場1位獲得曲数としては歴代トップで、3曲をもつジャスティン・ビーバー、マライア・キャリー、ドレイク、トラヴィス・スコットをさらに引き離した。今年だけで3曲を1位に初登場させているが、1年で3曲を首位デビューさせたのはアリアナが歴代初となる。また、グローバル・チャート“Global 200”と“Global Excl. U.S.”(グローバル・エクスクルーディング・U.S.)でも首位同時発進を果たしており、これを受けてアリアナは「本当にありがとうございます。素晴らしいチームの @tbhits @amnija_ @londonondatrack @official.mrfranks @peterleejohnson おめでとうございます」と11月2日に自身のインスタグラムに綴っている。
【米ビルボード・ソング・チャート】アリアナ・グランデ「ポジションズ」で今年3曲目の首位デビュー、ルーク・コムズが2位に続く
アリアナ・グランデ、全米初登場1位獲得を感謝&投票するよう呼びかける
そしてアルバム・チャートでは、ルーク・コムズの『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』が約1年ぶりの首位復帰を果たした。今週約1年ぶりに返り咲いたのは、10月23日に新曲6タイトルを追加したデラックス・エディションが再発されたため。週間ユニットは前週から399%増加の109,000まで上昇し、アルバム・ストリーミング(SEA)も289%増加の76,000、アルバム・セールスは1,734%増加の22,000、楽曲によるユニット数(TEA)も904%増加の11,000まで、それぞれ驚異的な上昇をみせており、カントリー・アルバム歴代最高の週間ストリーミングを更新した。続いて2位にデビューしたのは、ブルース・スプリングスティーンの新作『レター・トゥ・ユー』。これで通算21作目のTOP10入りおよびTOP5入りを果たし、1970年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代、2020年代の6年代でTOP5入りした初のアーティストという新記録も打ち出した。
【米ビルボード・アルバム・チャート】ルーク・コムズ首位返り咲き、ブルース・スプリングスティーン初登場2位
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