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2010/05/21

BILLBOARDカバー・ストーリ

5月のある土曜日、ニュージャージーのイースト・ラザフォードにあるメドウランズ・スポーツ・コンプレックスには、2日間のBAMBOOZLEフェス
ティバルでお気に入りのバンドを見ようと多くの十代の若者が押し寄せていた。彼らはKE$HA、MATT & KIM、MGMT、OK GO、そしてヘッドライナーのWEEZERやPARAMOREなどを見ようとステージからステージへと元気に動き回っている。

しかし、その夜図らずも多くの観客を集めたのは23歳のヒップホップ・センセーション、DRAKEだった。彼の待望のデビュー・アルバム『THANK ME LATER』はASPIRE/YOUNG MONEY/CASH MONEY(ディストリビューションはユニバーサル・モータウン)から6/15に発表される。

5人組バンドとDJを率い、黒ずくめのDRAKEはアレルギーでドクターストップがかかったこともあり、9時ちょっと前に20分遅れでステージに上
がった。

DRAKEの師でありレーベル社長のLIL WAYNEが彼にこのようないろいろなイベントに出るように勧めたのだそうだ。「LAやシカゴのハウス・オブ・ブルースでやるとみんな大騒ぎしてくれる」とDRAKEは言う。「だけどこういうフェスティバルだとみんなそこに突っ立ってじっと見てジャッジしてるんだよね。一部にはちゃんと聞いてくれる
人もいるしね」

トロント生まれのDRAKE(本名はAUBREY DRAKE GRAHAM)カナダのティーン・ドラマ『DEGRASSI;THE NEXT GENERATION』で車いすの元バスケットボール選手、JIMMY BROOKSを演じて芸能界入りした。2,3のミックステープとEPで彼はここ数年でもっとも崇められる新人MCとなった。最近ヒップホップはラップの基本的な要素からどんどん離れ、再活性化してファンを広げようとR&Bやダンス、オルタナティブ・ロックなどと混ぜ合わさってきている。この半分歌って、半分ラップして、半分ユダヤ系で、半分黒人の元俳優で現憧れの的はまさにその代表的存在なのだ。

このイベントで彼は「FOREVER」、「EVERY GIRL」、「BEDROCK」、「SUCCESSFUL」、「OVER」、「BEST I EVER HAD」などのヒット曲を披露した。

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