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2020/08/18

Run-D.M.C.の故ジャム・マスター・ジェイを殺害したとして男性2名を起訴

 Run-D.M.C.のメンバーだった故ジャム・マスター・ジェイ、本名ジェイソン・ミゼルを殺害した疑いで男性2名が起訴されたとAP通信が報じた。2002年に米ニューヨークのスタジオで、ジェイが何者かに頭部を銃撃され死亡した事件は長らく未解決のままになっていた。

 匿名を条件にAP通信と話した警察当局者3名によると、容疑者の名前はロナルド・ワシントンとカール・ジョーダンで、連邦検察が現地時間の2020年8月17日午後に記者会見で具体的な起訴内容を発表する。

 ジェイが殺害される前まで彼の家で居候をしていたとされるワシントンは、2007年の段階で事件の容疑者または目撃者として既に名前が挙がっていた。ワシントンは現在、ジェイの死後に警察から逃走する際に起こした一連の強盗事件の罪で服役している。

 当時提出された訴状によると、ジェイがスタジオで別の人物に殺害された2002年10月30日、ワシントンは拳銃を振り回しながらその場にいる人々に床にひれ伏すよう命令していたと検察が主張していた。「仲間がジェイソン・ミゼルを銃撃し殺害するために援護した」と訴状に記載されている。

 ジェイは、地元だったクイーンズのホリス地区にあった自身のスタジオで、一発の40口径弾丸を頭部に撃ち込まれ、妻と3人の子どもを残して亡くなった。享年37歳だった。

 事件当時スタジオにはジェイのほかに、武装した2名を含め4人の人物がいたと警察が突き止めていた。NY市とジェイの友人たちは6万ドル(約630万円)の報償金を提供したが、目撃者は現れず、事件は放置されていた。

 ワシントンがジェイの家に居候することを家族は快く思っていなかった。1995年に起きた故ランディー・ウォーカー射殺事件に関わっていたからで、ウォーカーは故2パック(トゥパック・シャクール)と近い間柄の人物だった。

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