2020/07/18 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、音楽検索アプリShazam(シャザム)に関する話題から。現地時間2020年7月14日、Shazamが2020年上半期のランキングを発表し、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」が世界で最も“Shazam”された楽曲となった。「ブラインディング・ライツ」は、計16か国で首位になっている。1位の「ブラインディング・ライツ」に続き、2020年上半期に世界で最も“Shazam”された楽曲TOP5は、2位がセイント・ジョンの「ローゼズ(Imanbek Remix)」、3位がトーンズ・アンド・アイの「ダンス・モンキー」、4位がロディ・リッチの「ザ・ボックス」、5位がデュア・リパの「ドント・スタート・ナウ」で、全てジャンルが異なる楽曲がランクインしている。
ザ・ウィークエンドが今年上半期に最も“Shazam”されたアーティストに、K-POPではBTSが首位
7月25日、ザ・チェインスモーカーズが、米ニューヨーク州ハンプトンズで、チャリティーのためにドライブ・イン・コンサートを開催する。メンバーが出資しているJAJAテキーラの提供により、公演は無数の慈善団体のために資金を集め、観客は社会的距離を保ってライブを鑑賞することになる。ザ・チェインスモーカーズは、このパフォーマンスのために、隔離生活から久しぶりに公の場へ登場することとなる。現在、ソーシャル・メディアの更新もなく、1月の【スーパーボール】のプレ・パーティーを除くと、ライブ・ストリーミングも含め2020年最初の公演となる。また、シンガーソングライターのマット・ホワイトとゴールドマン・サックスCEOであるデービッド・ソロモンがステージネームDJ D-Solとしてオープニングを務める。
ザ・チェインスモーカーズ、チャリティーのためにドライブ・イン・コンサート開催
米誌エンターテインメント・ウィークリーのリモート・インタビューに応じたジョン・レジェンドが、ディディが今年1月に“【グラミー賞】はブラック・ミュージックを正当に評価していない”という趣旨の発言をしたことについて意見を求められた際、自身もそう感じていると答えた。レジェンドは、「ブラック・アーティストが<年間最優秀アルバム>を受賞するのはほぼ不可能だ。ビヨンセが鼻であしらわれているところを何年見なければならないんだ?カニエ(・ウェスト)だって受賞したことがない。ある意味狂ってるよね」と述べ、「ひどい履歴だから、何とかしなければならない。ディディが文句を言ったことは正しい」と彼を擁護した。米ビルボードがデータを確認したところ、<年間最優秀アルバム>を受賞した62作品の内、12作(20%近く)が黒人アーティストによるもの。最も最近受賞した黒人アーティストはハービー・ハンコックで、12年前のこととなる。
ブラック・アーティストが<年間最優秀アルバム>を受賞するのはほぼ不可能なのか? 米ビルボードが考察
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ダベイビーの「ロックスターfeat.ロディ・リッチ」が5週目の1位をキープした。先週から3%ほど減少したが、週間4,240万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは8週、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートではそれぞれ5週目の首位をキープ。そして6位には、ポップ・スモーク「フォー・ザ・ナイトfeat.リル・ベイビー&ダベイビー」が初登場。Hot 100でのTOP10入りは、ポップ・スモークにとって初の快挙達成となる。ちなみにダベイビーは、このほか3位のジャック・ハーロウ「ホワッツ・ポッピン」のリミックスにも参加しており、計3曲のタイトルを同時に6位内に送り込んでいる。これは、ビートルズ(1964年)、アッシャー(2004年)、50セント(2005年)、ジャスティン・ビーバー(2015~2016年)、ドレイク(2018年)、アリアナ・グランデ(2019年)に続く、歴代7組目の快挙となる。
【米ビルボード・ソング・チャート】ダベイビー&ロディ・リッチ5週目の首位、故ポップ・スモーク初のTOP10入り
そしてアルバム・チャートでは、故ポップ・スモークの『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』がNo.1デビューを果たした。本作は、2020年の2月22日付チャートで7位にデビューしたミックステープ『Meet the Woo 2』から5か月、スタジオ・アルバムとしては初となるデビュー作で、首位獲得も初の快挙。TOP10入りは、その『Meet the Woo 2』に続く2作目のランクインとなる。初動ユニット数は251,000で、そのうち190,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、3,000が楽曲によるユニット数(TEA)、59,000がアルバム・セールスだった。セールスには、公式ウェブサイトで販売されたグッズによるバンドルが含まれている。ポップ・スモークは、今年の2月19日に米ハリウッド・ヒルズの自宅で射殺され、帰らぬ人となった。本作は、彼のデビュー作にして遺作ということになる。先週7月9日には、米ロサンゼルス市警察が成人男性3人と未成年の少年2人を逮捕したと発表している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】ポップ・スモーク遺作が初登場1位、ミュージカル『ハミルトン』サントラが自己最高位記録
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