2020/07/07 18:30
ゴスペラーズが、自身初となる無観客有料ライブ配信【ゴスペラーズ LIVE “#ライブハウスからハーモニーを”】を2020年7月5日に開催した。
本公演は、2月23日の茨城公演を最後に中止となってしまった全都道府県ツアー【ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”】の千秋楽である大阪公演を行う予定だった7月5日に開催。そして今回は、3つのライブ配信メディアから配信された。
開始時間になると、25周年のロゴが映り、ステージにカメラが切り替わると5人のアカペラで「NEVER STOP」からライブがスタートした。ステージにはメンバーが椅子に横一列で着席。客席には、まるでそこにファンが座っているかのように蝋燭の灯りが一つずつ灯され、幻想的な空間が作り上げられた。そして村上が「最善と思える形に辿り着いた」と現状を鑑みながらも明るくコメントし、メンバーが自己紹介をすると、バンドメンバーと共に彼らの25周年記念シングル「VOXers」や「いろは 2010」とアップテンポな曲を披露し、一気にライブに火が点いた。
ここでミディアムテンポなナンバーにチェンジ。安岡が「歌えてよかった」と語った「風をつかまえて」は、中止となったツアーの新潟・苗場公演から季節ごとにセットリストを替えていこうという試みの春シリーズの一曲目だったという。そしてサックスアレンジの効いた「永遠(とわ)に」、「画面越しでもあなたに歌いかけていたいから~」と替え歌を入れ、観客の心を揺さぶったであろう「東京スヰート」を披露した。
中盤のMCでは、4月18日から毎週土曜日にTwitter生配信を行っていた「おうちからハーモニーを」について25年間で体験できなかった笑いや、トラブル、気づきを語った。そして配信で必ず行っていたコーナー「一節ハーモニー」から選んだ「Moon glows(on you)」「Love me! Love me!」を続けてフルコーラスでパフォーマンス。
「愛の歌」では、メンバー全員のコールアンドレスポンスと共に「らららーきかーせてー」と観客からのコメント連投が続いた。ゴスペラーズと観客が一体となった瞬間だ。続く「It's Alright ~君といるだけで~」は手拍子を煽り、会場は明るい雰囲気に包まれていった。「信じて待つっていう、よくある言葉がこんなに身に染みて堪えた時間はなかったと思います」と村上が今の心境を語ると、「音楽を届けていけることを信じてこの曲を送ります」で離れた所からお互いを思う心のやりとりを表す歌詞の「まっすぐな橋」、夏の訪れを感じるバラードである「約束の季節」を披露。正に“今”と歌詞が折り重なり、きっと観客の心に染みた瞬間だったに違いない。
最後にバンドメンバーやスタッフ、観客にメンバー一人一人から改めて感謝を述べた。特に印象的だったのが安岡だ。「今日から新たな旅が始まった」、「これからも失った昨日の為に今日があるんじゃなくて、新たに生まれる明日の為に今日があるのだと信じ続ける」とファンに心強い言葉を語った。そしてクライマックスは、アカペラで「星屑の街」を披露。メンバーの背後には美しい夜空が広がり、一人ずつの息遣いまでもが感じられるような臨場感あふれたライブ配信が締めくくられた。
Text:Tatsuya Tanami
Photo:Teruko Ichihashi
◎配信情報
【ゴスペラーズ LIVE “#ライブハウスからハーモニーを”】
2020年7月5日(日) 生配信
<セットリスト>
1.NEVER STOP
2.VOXers
3.いろは2010
4.風をつかまえて
5.永遠(とわ)に
6.東京スヰート
7.Moon glows(on you)
8.Love me!Love me!
9.愛の歌
10.It's Alright ~君がいるだけで~
11.まっすぐな橋
12.約束の季節
13.星屑の街
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