2012/12/12 17:14
アカデミー賞の選考・授与を行なう映画芸術科学アカデミーが、“2013年のオスカーに検討すべき”とする75曲に、アデルをはじめアーケイド・ファイア、ジョン・ボン・ジョヴィ、フローレンス・ウェルチらが書いた曲、もしくは歌った曲を挙げた。
75曲の中にはドキュメンタリー映画からの曲も幾つか含まれ、ケイティ・ペリーのコンサート・ドキュメンタリー『ケイティ・ペリー:パート・オブ・ミー』からの「ワイド・アウェイク」や、ポール・ウィリアムズの『ポール・ウィリアムズ・スティル・アライヴ』を締めくくった新曲「スティル・アライヴ」、ビル・カーターの『ウエスト・オブ・メンフィス』から「エニシング・メイド・オブ・ペーパー」が挙がっている。
アデルとポール・エプワース共作の「スカイフォール」は10週前にリリースされ、直近の米ビルボード・チャート“Hot 100”では43位をマーク。ピークは8位だった。もし同曲がノミネートされたらジェームズ・ボンドのテーマ曲としては5曲目のノミネーションだ。しかしながら、これまでにボンド曲がオスカーを勝ち取ったことはなく、もしかすると31年間で初の快挙となるかもしれない。
R.ケリーの曲は、ジョーダン・スパークスが歌った『スパークル』からの「ワン・ウィング」のみが挙がった。『ハンガー・ゲーム(原題:The Hunger Games)』からはアーケイド・ファイアの「アブラハムズ・ドーター」、そしてほぼ忘れられているであろうクリスティーナ・アギレラが歌う『カサ・デ・ミ・パドレ(Casa De Mi Padre)』のタイトルトラックなども挙がっている。
一方、『ホビット 思いがけない冒険(原題:The Hobbit: An Unexpected Journey)』からエンドクレジット・ソングとなっているニール・フィンの「ソング・オブ・ザ・ロンリー・マウンテン」や、『スタンド・アップ・ガイズ』からボン・ジョヴィの「ノット・ランニング・エニーモア」、『ジャンゴ 繋がれざる者(原題:Django Unchained)』からリック・ロスの「100・ブラック・コフィンズ」と、未公開映画からもピックアップされている。
アカデミーでは的確な曲に賞を授与するために厳しいルールを設けてきた。例えば、オリジナルの歌詞と音楽で構成されていること、そしてそれぞれの映画のために書かれているのが明確であることを熟慮し、さらに映画の本編、もしくはエンドクレジットの最初に実際にわかりやすく流れていることを必要としている。
ノミネート作品を決める審査過程では、楽曲担当の全投票者は各ソングクリップのDVDコピーを受け取り、最大5曲まで投票することになっている。なお、わずか2曲しかノミネートされなかった前回からの変更点として、投票数が多かった順に5曲がアワード最終候補にノミネートされるようになったそうだ。
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