2020/05/30 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、米ミネソタ州の白人警察官が無抵抗の黒人男性の首を膝で押さえ付けている現場を捉えた動画に関する話題から。2020年5月25日にこの動画は投稿され、全米に怒りが広がっている。ジョージ・フロイドという名のこの男性は武器も携帯しておらず、警官に繰り返し“息ができない”などと訴えていたが聞き入れてもらえなかった。現場で意識を失った彼は病院に運ばれたが、間も無く死亡した。現場に居合わせた警官4人は翌日に全員解雇され、ミネアポリスのジェイコブ・フレイ市長は、「これが正しい判断だ」と警察側の処分を評価した。SNSでは多くの有名人も声を上げており、繰り返される白人警官による黒人への不当逮捕や弾圧に対する怒りや、ミネソタ警察が全国的な抗議を受けてようやく警官たちの処分に至ったことへの批判など、米国における根強い人種差別を食い止めようと呼びかけている。
米ミネソタで黒人男性が白人警察官に押さえ付けられ死亡、アリアナ/マドンナ/ジャスティンなどが抗議の声を上げる
カイゴが、ニュー・アルバム『ゴールデン・アワー』のリリース日となる2020年5月29日にライブストリーム・フェスティバル【Golden Hour Festival 】を開催することを発表した。現地時間5月29日の午後4時(日本時間30日の午前5時)より行われているフェスには、アラン・ウォーカー、ワンリパブリック、ザック・ブラウン、ロック・レジェンドのジミー・バフェットらが出演予定となっており、カイゴの公式YouTubeチャンネルとフェスの制作を行うLivebyliveのサイトで視聴可能となる。パフォーマンス以外にも、メンタル・ヘルス啓発月間の一環としてガイド付き瞑想、マジック・ショーなども予定されている。また、フェスを通じて、Baby2Baby、クルー・ネイション、WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金を支援することも発表されている。
カイゴ、ワンリパブリック/アラン・ウォーカーら出演のオンライン・フェスを今週末開催
レディー・ガガのニューアルバム『Chromatica』の配信が5月29日にスタートした。MV全編をiPhone 11 Proで撮影し、広告キャンペーンでも話題となった「Stupid Love」や、アリアナ・グランデとコラボレートした「Rain On Me」を含む全15曲収録。ブラッドポップのプロデュースによるディスコ・ディーバへの原点回帰となった作品だ。レディー・ガガは『Chromatica』のリリースに先駆け、Apple Musicのラジオステーション Beats 1のDJ、Zane Loweとソーシャルディスタンス・スタイルでのインタビューに臨んでおり、「またダンスアルバムを作るようになった」「このダンスフロアは私のもので、自分で勝ち取ったもの」「これまであらゆる経験をしてきたけど、もうそれについて痛みを感じる必要はない。それも私の一部だと受け入れて、前に進んでいけばいいんだから」などと語っている。
レディー・ガガの新アルバム、Apple Musicで配信リリース&インタビューも公開
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ミーガン・ジー・スタリオンの「サヴェージ feat. ビヨンセ」が自身初のNo.1を獲得した。ビヨンセをフィーチャーしたリミックスの効果を受け、5月16日付チャートで2位まで一気に順位を上げた「サヴェージ」。先週は、ジャスティン・ビーバーとアリアナ・グランデによるコラボレーション「スタック・ウィズ・ユー」が1位に初登場し、シックスナインの「グーバ」が3位にデビューする等、新曲が上位を荒らしたため、同曲も5位までランクダウンしたが、安定したユニット数を維持し、今週息を吹き返した。これを受けて、ミーガンはインスタグラムに今週のHot 100ランキングを投稿し、「ホッティーズ(ミーガンのファンの総称)、私たちは初めてHot 100で1位になったよ。やったね」と喜びを表し、同郷のビヨンセは、ミーガンへ花とメッセージ・カードを贈っており、ミーガンは「私たちがやったんだよ。ありがとうクイーン」と感謝の言葉を述べている。
【米ビルボード・ソング・チャート】ミーガン・ジー・スタリオン&ビヨンセが首位、ビヨンセはマライア以来の快挙達成
ミーガン・ジー・スタリオン、初の全米1位獲得をコラボ相手のビヨンセが祝福
そしてアルバム・チャートでは、フューチャーの新作『ハイ・オフ・ライフ』がNo.1デビューを飾った。本作『ハイ・オフ・ライフ』は、2019年2月に発表した前作『ジ・ウィザード』から約1年ぶり、通算8枚目となるスタジオ・アルバム。同チャートでの首位獲得は、2015年リリースの3rdアルバム『DS2』から6作連続で、ドレイクとのコラボレーション・アルバム『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年)を含めると、7枚目の快挙達成。TOP10入りは、最高8位をマークしたデビュー・アルバム『プルート』(2012年)から8作連続、EPとミックステープを含む計13作目のランクインとなる。続いて2位には、米シカゴ出身のラッパー=ポロ・Gの新作『ザ・ゴート』が初登場。昨年6月にリリースしたデビュー・アルバム『ダイ・ア・レジェンド』から1年ぶり、2枚目のスタジオ・アルバムで、前作に続き2作連続のTOP10入りを果たした。
【米ビルボード・アルバム・チャート】フューチャー7作目の首位、ポロ・G自己最高位更新
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