2012/12/05 18:56
チェコ共和国の裁判所が、ラム・オヴ・ゴッドのフロントマン、ランディ・ブライズを2010年にプラハで起きたファンの死亡について告発した。これを受け同メタル・バンドのマネージャーは、ブライズは無実であり、裁判で自己弁護するためチェコの首都へ出向くことを発表した。
41歳のブライズは、2010年のコンサート中にあるファンをステージから突き飛ばしたことで告訴されている。同男性はコンクリートの床に頭を打ち、2週間後に死亡したという。プラハ裁判所は、殺人あるいは傷害致死でブライズを起訴した。
「ラム・オヴ・ゴッドのファンがバンドのパフォーマンス後に亡くなってしまったことは悲劇ではあるものの、その男性に怪我をさせ死なせてしまうような不適切なことをランディーがしたとは全く思っていない」とするマネージャーのラリー・メイザー。「ショーを見るためのチケット料金は、観客へバンドのステージに立ち入る権利を与えたものではない」としている。
ブライズはコンサートの為にプラハを訪れていた6月27日に拘留されたが、その際、彼は逮捕状が出ていたのに気付いていなかったという。8月に保釈金を支払い解放されるまで5週間にわたり拘置され、その後はアメリカに戻っていた。
裁判所は公判期日を3か月としている。もしブライズが有罪判決を受けた場合、5~10年の服役となるようだ。
なお、メタル・ニュースサイト“Blabbermouth”に全文掲載された声明の中でメイザーは、元パンテラのギタリスト、ダイムバック・ダレルが2004年のコンサート中に殺害された事件を引き合いに出し、ライブ中の攻撃的なファンにどう対処すべきかパフォーマー達に変化をもたらしたとしている。
「全てのジャンルのパフォーマー達は、パフォーマンス中にファンが引き起こす危険にもっと警戒しなければならない。あの日、ステージに殺到する多くのファンに対してランディーがとった対応は、プロフェッショナルなものだと思っている。パフォーマンス中のファンの様子は、ネット上に投稿されているビデオ映像でも確認できる」としている。
ラム・オヴ・ゴッドは現在、1月に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”3位に初登場した6枚目のアルバム『レゾリューション』に伴うツアーの真最中だ。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
「KANの歌を歌い継いでいきたい」根本要/馬場俊英/K/トータス松本/槇原敬之がファンと紡ぐKANの音楽ヒストリー
2
<ライブレポート>BAND-MAID、ファンと共に創り上げた渾身のツアーファイナルを経て世界へ
3
【先ヨミ・デジタル】なにわ男子「Never Romantic」2.2万DL超でDLソング首位走行中 BE:FIRST/ROIROMが続く
4
<イベントレポート>藤井フミヤ、公式アンバサダーを務める没入型展覧会【クリムト・アライブ】に登場「もっと日本の人に知ってもらいたい」
5
<インタビュー>結成10周年を超え、夢の紅白初出場へ――M!LK「イイじゃん」「好きすぎて滅!」で果たした飛躍、リーダー吉田仁人が語る
インタビュー・タイムマシン
注目の画像