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2020/04/21

故アヴィーチーの命日に、アロー・ブラックがトリビュート・パフォーマンス披露

 アロー・ブラックが、2020年4月20日に配信した『Billboard Live At-Home』を、ちょうど2年前に亡くなった故アヴィーチーに捧げ、コラボ曲「Wake Me Up!」や、彼の死後に発表された「SOS」などのトリビュート・パフォーマンスを披露しながら、彼への思いやコラボレーションが実現した経緯などを語った。

 「Wake Me Up!」の名義はアヴィーチーだけになっているが、ブラックはヴォーカリストとしてフィーチャーされており、彼にとって全米チャート最高位の楽曲となっている。2013年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でNo.4を獲得したほか、米ビルボードのポップ・ソングスやホット・ダンス/エレクトロニック・ソングスなど、数々のチャートでNo.1になっている。

 ブラックは、「ティム(・バークリング、アヴィーチーの本名)はとても重要な人物だった。僕たちが作った音楽は世界中でNo.1になって、とにかくアメイジングだったからね」と紹介し、この曲のライブ・パフォーマンスに突入した。コーラスと2番の間の特徴的な間奏の最中に、「(“Wake Me Up!”共作者)マイク・アインジガーとティム・バークリングと、マイクの家にあるスタジオにいた時、僕たちはできる限りいい曲を作ろうとしていただけだった。何か起こるかなんて誰も分かってなかった。でも運よくそれは見事に世界の琴線に触れたんだ」と振り返っている。

 また、曲が終わると彼は、「コンサートに行くたびにすごいなって思うのは、人々が歌詞を一字一句違わないで覚えていて、一緒に歌ってくれることなんだ。僕はステージであの曲を歌うたびにティムのレガシーを継続できるわけだから、アヴィーチー・ファンのみんな、今のは君たちに捧げるよ」と語った。

 「SOS」は、アヴィーチーの死後に発表された楽曲だが、彼は生前にフィーチャー・アーティストとしてブラックを指名していた。このコラボについて“ちょっとほろ苦い”気分だったと語ったブラックは、「レコード・レーベルから連絡をもらって、歌ってくれないかと曲と歌詞が送られてきた時はとても変な瞬間だった。ティムが亡くなる前に書いていたメモに、この曲の声は僕に担当してほしいと書いてあったと聞かされた。そして彼が亡くなっている時点で、タイトルが“SOS”だなんて、何だか不気味だった」と振り返っている。

 「彼がまだ生きていて、僕が質問とかできる間にこの曲を聴きたかったなって思うんだ。彼とは、亡くなる2か月ほど前に話した。直前に彼と会った人たちも知っているし、彼は本当に100%復活しているみたいだったんだ。だから、彼が快方へ向かっていたのは確かで、あともうちょっとだったんじゃないかな。僕たちが今できるのは、彼が作った音楽をシェアすることでレガシーを称えることだけだ」とブラックは語っている。

 「SOS」は、ダンスホールにインスパイアされたポップなシンセ・ビートとは裏腹に、歌詞は、長い間心の病に苦しんでいたアヴィーチーが助けを求めている切実な内容だ。アヴィーチーは、2018年4月20日に滞在先のオマーンで自殺した。享年28歳だった。

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