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2020/04/13

【米ビルボード・アルバム・チャート】ザ・ウィークエンド3週連続首位、ロッド・ウェーブ/サム・ハントがTOP5入り

 ザ・ウィークエンドの『アフター・アワーズ』が、初登場から3週連続の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から35%減少したが、週間90,000ユニットを獲得して3週目のトップを死守した『アフター・アワーズ』。90,000のうち、64,000がアルバム・ストリーミングによるユニット(SEA)、3,000が楽曲単体によるユニット(TEA)、23,000がアルバム・セールスといずれも前週から数字を落としている。2020年度のチャートでは、2番目に低い週間ユニット数での首位獲得で、最も低いユニット数で1位を獲得したハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』(2020年1月4日付チャート)とも僅差だった。

 初登場から3週連続で首位を獲得したのは、今週9位に浮上したポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』(2019年9月21日~10月5日付チャート)以来、約半年ぶりの快挙。なお、『ハリウッズ・ブリーディング』は非連続で通算5週の首位獲得を果たしている。2020年度では、ロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』(今週7位)が通算4週の1位をマークしたが、これも非連続記録となる。

 今週2位に初登場したのは、米フロリダ州出身の新人ラッパー=ロッド・ウェーブの『Pray 4 Love』。初動ユニットは72,000で、69,000がアルバム・ストリーミング(SEA)とユニット数のほとんどを占めた。週間視聴回数は1億580万回で、ストリーミング数では1位のザ・ウィークエンドを上回っている。なお、3位にランクインしているリル・ウージー・ヴァートの『エターナル・アテイク』が今週記録したストリーミングは1億560万回で、その差は僅かだった。

 本作『Pray 4 Love』は、2019年11月にリリースしたデビュー・アルバム『Ghetto Gospel』からわずか5か月で発表した2作目のスタジオ・アルバムで、その『Ghetto Gospel』が記録した10位を上回る、自己最高位となる。

 先述の『エターナル・アテイク』と、4位に上昇したリル・ベイビーの『マイ・ターン』を挟み、5位にはサム・ハントの新作『サウスサイド』がデビューした。初動ユニットは46,000で、そのうちアルバム・ストリーミングによるユニットが28,000、楽曲によるユニットが3,000、アルバム・セールスが16,000だった。カントリー・シンガーにしては珍しく、ストリーミングの比率がセールスを上回っている。週間視聴回数は3,680万回で、カントリー・アルバムとしては歴代3番目に高い週間ストリーミングを記録した。歴代トップは、昨年11月にルーク・コムズの『What You See Is What You Get』が記録した7,400万回。

 本作は、2014年10月に発売されたデビュー作『モンテバロ』から5年半ぶりにリリースした2作目のスタジオ・アルバムで、最高3位を記録した前作に続き、2作連続のTOP5入りを果たしている。本作からは、2017年にリリースした1stシングル「ボディ・ライク・ア・バック・ロード」が、ソング・チャート“Hot 100”で6位、カントリー・ソング・チャートで1位の大ヒットを記録した。

 ユニット数は減少したが、バッド・バニーの『YHLQMDLG』は6位に上昇(週間43,000ユニット)。ロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』も、先週の9位から7位にランクアップした。先週4位に初登場したデュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』は、43%減の週間38,000ユニットで8位にダウンしている。9位のポスト・マローン、10位のジェネイ・アイコは、それぞれ2ランクアップしてTOP10復帰を果たした。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、4月17日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
2位『Pray 4 Love』ロッド・ウェーブ
3位『エターナル・アテイク』リル・ウージー・ヴァート
4位『マイ・ターン』リル・ベイビー
5位『サウスサイド』サム・ハント
6位『YHLQMDLG』バッド・バニー
7位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
8位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
9位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
10位『Chilombo』ジェネイ・アイコ

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