2020/04/09
ボブ・ディランが、その長いキャリアで初となるNo.1ソングを米ビルボード・チャートで獲得した。
この快挙を達成したのは、1963年のジョン・F・ケネディ大統領暗殺に構想を得た約17分に及ぶ大作「Murder Most Foul」で、2020年4月11日付の米ビルボード・ロック・デジタル・ソング・セールス・チャート“Rock Digital Song Sales”にて1位に初登場している。ニールセン・ミュージック/MRCデータによると、3月27日にリリースされた同曲は、4月2日までの集計週で1万ダウンロードを獲得している。
加えて「Murder Most Foul」は、セールス、ストリーミング、エアプレイを合算したロック・ソング・チャート“Hot Rock Songs”で、全米ストリーミング数180万回を稼ぎ、5位デビューを果たした。ディランが、同チャートにランクインするのは今回が初となる。
楽曲のリリースに合わせて発表された声明でディランは、「この曲は以前録音した未発表曲です」と説明していた。彼が新しい曲をリリースするのは、2017年のカヴァー・アルバム『トリプリケート』以来で、オリジナル楽曲としては2012年の『テンペスト』ぶりとなる。
ディランは過去に、オール・ジャンル総合ソング・チャートの米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で「Like a Rolling Stone」(1965年9月4日付)と「Rainy Day Women #12 and 35」(1966年5月21日付)が最高2位を獲得しているが、惜しくも首位は逃している。さらには「Things Have Changed」がアダルト・オルタナティブ・ソング・エアプレイ・チャート“Adult Alternative Songs”で2位(2000年5月13日付)にチャートインしているのに加え、ロック・スーパーグループ、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーとして1980年代後半から1990年代前半にかけて、「Handle With Care」、「End of the Line」、「She's My Baby」の3曲を、メインストリーム・ロック・ソング・エアプレイ・チャート“Mainstream Rock Songs”2位へ送り込んでいる。
一方ソングライターとしてクレジットされた楽曲では、これまで数回No.1を経験している。ピーター・ポール&マリーによる「Blowin' in the Wind」のカヴァーが、アダルト・コンテンポラリー・エアプレイ・チャートで5週にわたり首位に君臨した他、ザ・バーズがカヴァーした「Mr. Tambourine Man」が1965年6月に“Hot 100”で1位に輝いている。
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