2012/11/28 17:42
ロッド・スチュワートの「レット・イット・スノウ、レット・イット・スノウ、レット・イット・スノウ」が18位から1位へ急上昇した。アダルト・コンテンポラリー(AC)の頂点争いから遠ざかっていた19年以上もの空白の時に終止符を打つ同曲だが、上昇した背景には、感謝祭が終わりほぼ半数が季節的な番組編成に切り替わったことがあげられる。
スチュワートのACチャートでの首位は、1993年5月29日の週に登場した「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー」以来のこと。「レット・イット・スノウ~」は4度目のAC1位獲得曲だ。ちなみに最初の1位は、1990年に「ダウンタウン・トレイン」と「ディス・オールド・ハート・オブ・マイン」(with ロナルド・アイズレー)で連続しての獲得だった。
彼は1971年に「マギー・メイ」で米ビルボード“Hot 100”チャート5週連続1位を獲得したものの、1976年までACチャートで1位に輝くことがなく、また1986年まではトップ10入りすらしていなかった。おそらく彼の特徴的なハスキーボイスが、滑らかで美しい音楽に特化しがちだった当時のACフォーマットにあわなかったのだろう。
「レット・イット・スノウ~」は、スチュワート初のホリデーアルバム『メリー・クリスマス、ベイビー』に収録されている一曲。同アルバムは24万2000枚を売上げ(ニールセン・サウンドスキャン調べ)、2週間前には米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で3位となった。
なお、アダルト・コンテンポラリーで再び頂点を極めるまでの“19年6か月と1週間”という期間は、同部門史上2番目に長い記録だ。最長記録はイーグルスで、1975年の「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」から1995年の「ラヴ・ウィル・キープ・アス・アライヴ」のちょうど20年だった。
また、「レット・イット・スノウ~」はACチャートにおける14番目のNo.1クリスマス・ソングとなった。ちなみに、これまでのNo.1クリスマス・ソングは以下のとおりだ。2006年と2007年にはそれぞれ2曲が1位となっている。
「ザ・クリスマス・シューズ」/ニューソング (2001年1月6日)
「シンプル・シングス」/ジム・ブリックマン feat レベッカ・リン・ハワード (2002年1月5日)
「オー・ホーリー・ナイト」/ジョシュ・グローバン (2002年12月28日)
「センディング・ユー・ア・リトル・クリスマス」/ジム・ブリックマン with クリスティ・スターリング (2004年1月3日)
「ビリーヴ」/ジョシュ・グローバン (2004年12月11日)
「アップ・オン・ザ・ハウストップ」/キンバリー・ロック (2005年12月17日)
「ジングル・ベルズ」/キンバリー・ロック (2006年12月23日)
「イット・ケイム・アポン・ア・ミッドナイト・クリア」/ダリル・ホール&ジョン・オーツ (2006年12月30日)
「フロスティ・ザ・スノーマン」/キンバリー・ロック、2007年12月15日、1週
「アイル・ビ・ホーム・フォー・クリスマス」/ジョシュ・グローバン (2007年12月22日)
「ア・ベイビー・チェンジズ・エブリシング」/フェイス・ヒル (2008年12月20日)
「オー・サンタ!」/マライア・キャリー (2010年12月18日)
「オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス・イズ・ユー」/マイケル・ブーブレ (2011年12月10日)
「レット・イット・スノウ、レット・イット・スノウ、レット・イット・スノウ」/ロッド・スチュアート (2012年12月8日)
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