2020/03/24 07:00
3月24日は英国ロック界の大御所、ニック・ロウの71歳の誕生日。
ニック・ロウは1969年に結成したバンド、ブリンズリー・シュウォーツで「パブロック」というジャンルの確立に貢献した。大きなコンサートホールではなく、パブのような親密な場所でライブを行うことにその名が由来するパブロック・シーンのアーティストたちは、労働者階級を意識した歌詞やその活動スタイルで多くの若者たちに愛され、その音楽と精神はのちの英国パンク・ロックにも絶大な影響を与えた。ニック・ロウが在籍したバンド、ブリンズリー・シュウォーツは1975年の解散までに6枚のアルバムを発表し、同シーンにおいて中心的な存在に。なかでも3rdアルバム『シルバー・ピストル』(1972年)は、パブロックを語る上で欠かせない1枚として今でも多くのファンに愛聴されている。
バンド解散後はデイヴ・エドモンズらと新バンド、ロックパイルを結成する一方、プロデューサーとしてエルヴィス・コステロ、プリテンダーズ、ダムドらを手がけたニック・ロウは、英国ロックの発展に尽力。そして、90年代にはライ・クーダー、ジョン・ハイアット、ジム・ケルトナーという米国屈指の強者ミュージシャンと伝説のグループ、リトル・ヴィレッジを結成し、世界中の通なロック・リスナーを唸らせた。2000年代以降も盟友ライ・クーダーやアメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、ウィルコとのコラボレーションなど精力的に活動を続けており、昨年5月にはEP『Love Starvation / Trombone』をリリース。8月には約1年ぶりとなる来日公演を行うなど、70歳を過ぎた現在も良質なロックを世界中に届けている。
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