2020/03/17
半世紀にわたり日本ジャズ界を牽引してきた、鈴木良雄(ベース)と山本剛(ピアノ)による新録デュオアルバム『ラヴィング・タッチ』が4月8日にリリースされる。
アルバム『ラヴィング・タッチ』には「レフト・アローン」「朝日のごとくさわやかに」「サマータイム」といった珠玉の名曲をはじめ、山本剛の代表曲「ミスティ」「クレオパトラの夢」も収録。スウィンギーでブルージーな山本剛を、鈴木良雄の骨太なグルーヴが支えた極上のサウンドとなっている。
なお、同作をリリースする日本のジャズ・レーベル、Days of Delightの平野暁臣は、「デュオアルバムの決定版をつくりたい。そう考えたとき、真っ先に頭に浮かんだのが鈴木良雄と山本剛でした。ともに1970年代から日本のジャズ界を牽引するリヴィング・レジェンドにして現役バリバリのトッププレイヤー。ふたりの生々しい対話を多くのジャズファンに届けたいと思ったのです。なにしろ無駄な音がない。まるで少ない音で豊かな情感を表現することを競うかのように、ふたりは徹底して無駄な音を削ぎ落とします。結果、そこには自然で有機的な空隙ができる。揺れ動きながら瞬間瞬間に形を変える“音のない隙間”です。スペースのある音楽は美しい。このシンプルな原理を彼らは教えてくれました」とコメントを寄せている。
◎リリース情報
鈴木良雄+山本剛
アルバム『ラヴィング・タッチ』
2020/4/8 RELEASE
DOD-006 2500円(tax out)
【収録曲】 1. ラヴィング・タッチ 2. 朝日のごとくさわやかに 3. キスは風にのって 4. ブルース・フォー・エディス 5. クレオパトラの夢 6. ミスティ 7. サマータイム 8. ラストタンゴ・イン・パリ 9. レフト・アローン
【演奏者】
鈴木良雄 Yoshio “Chin” Suzuki bass
山本剛 Tsuyoshi Yamamoto piano
■鈴木良雄
1946年生まれ。音楽家の両親と“鈴木メソッド”創始者の伯父・鈴木鎮一の下、幼少の頃からバイオリン・ピアノに親しむ。早稲田大学文学部卒。早大モダンジャズ研究会ではピアノを担当。卒業後、渡辺貞夫に師事。彼のバンドへの誘いもあってベースに転向。1969年~73年の間、渡辺貞夫、菊池雅章のグループに参画。73年渡米し、74年スタン・ゲッツ・グループ、75年~76年アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのレギュラーベーシストとして活躍。85年帰国後、MATSURI、EAST BOUNCE、BASS TALK、GENERATION GAP、THE BLEMDなど、自己のバンドを率いて積極的な活動を展開。“チンさん”のニックネームでミュージシャン・ファンから親しまれる、日本ジャズ界のリーダー的存在。
■山本剛
1948年生まれ。小学生の頃からピアノを弾き始める。高校生時代、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの生演奏の虜となり、独学でジャズ・ピアノを習得。1967年大学在学中に19才でプロ入り。ミッキー・カーチスのグループを振り出しに、英国~欧州各国を楽遊。1974年レコード・デビュー。スケールの大きなブルース・フィーリングとスイングするピアノがファンの注目を集め、続く「ミスティ」(TBM)が大ヒット、以後レコード各社より数多くのリーダー・アルバム、共演アルバムを発表。人気ピアニストの地位を確立する。1979年モントルー・ジャズ・フェスティバルに出演し大好評を得る。その後渡米、1年間ニューヨークで音楽活動を行う。 帰国後は、六本木のライヴ・ハウス“ミスティ”でハウス・ピアニストとして活動を再開。人気TV番組「Ryu’s Bar」の音楽を担当するなど各方面で活躍している。
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