2020/03/12
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、2020年4月から10月に延期されることが正式決定した今年の【コーチェラ・フェスティバル】(Coachella Valley Music & Arts Festival)で、ベテランK-POPグループBIGBANGがカムバック公演を予定していた。2017年から活動を休止していた彼らだが、米国では過去に何度もアリーナ・ツアーを成功させるほどの人気を誇り、【コーチェラ2020】のポスターでも上位に名前が記載されていた。
不祥事によるメンバーの脱退が相次いだBIGBANGは、世界的に注目度が高い【コーチェラ】で完全復活をアピールし、海外からの反響を弾みに韓国での活動再開に向けた機運を盛り上げようとしていたとみられる。辛辣で有名な韓国メディアやSNSの批判を封じる狙いもあったかもしれない。ところが、フェスの延期という前例のない形で復活劇に水を差されてしまった。
先行きが不透明になってしまったBIGBANGだが、YGエンターテインメントに近い関係筋は米ビルボードに対し、4人組となった彼らは今年ニュー・アルバムのレコーディングに取り組むと明かし、一部で囁かれているような、【コーチェラ】がグループのラスト・ライブになるのではという噂や、パフォーマンスの反響を見極めてから新しい音楽を検討するのではという憶測を否定した。4人のメンバーが、2011年と2015年に引き続き、YGエンターテインメントとの契約を更新したことも朗報だろう。
秋に延期された【コーチェラ】にBIGBANGが出演するのかは不明だ。活動再開の時期をフェスに合わせるのではなく、当初の予定どおり春から復活するとなると、別の形で話題性を高めるか、通常のリリース方法を踏襲するしかないだろう。または、後輩グループであるBLACKPINKが昨年そうしたように、【コーチェラ】の1週間前に満を持して新作をリリースするという手段も残されている。どのような方法を選んだとしても、米国で彼らの復活が歓迎されるのは間違いなさそうだ。
BIGBANGは、2012年に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”にチャート・インした初のK-POPグループとなった。その後ワールド・デジタル・ソング・セールス・チャートで4回首位を獲得しており、BTSに次いで2番目に多く同チャートでNo. 1を獲得している男性グループとなっている。
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