2020/01/25 15:40
ジャニーズグループとして同日デビューで大きな話題となっているSixTONESとSnowman。デビュー曲は、SixTONESが「Imitation Rain」、Snow manが「D.D.」だ。2アーティストが同じ日にデビューするというだけでも大きな話題となっているが、さらにそれぞれ相手の表題曲をカップリングにするという、これまでにないスタイルでリリース。1月29日発表のBillboard JAPAN “Top Singles Sales”(集計期間2020年1月20日~2020年1月26日)で、1位と2位を独占することは、ほぼ確実と言えるだろう。
本記事を執筆している1月25日に判明している1月24日(金曜日)までの売上数は、SixTONESが表題曲の『Imitation Rain/D.D.』が686,763枚、Snow Manが表題曲の『D.D./Imitation Rain』が671,987枚に。今回はこの2タイトルの初週販売数をフラゲ日である火曜日からどのような販売数を推移しているのか、SoundScanJapanのセールスデータを使用して調査してみた。さらに、同事務所に所属しており、2018年にデビューしたばかりのKing & Princeデビュー作『シンデレラガール』と、同事務所の大ヒット作である嵐『BRAVE』と比較。合わせてグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/84241/2)である。嵐『BRAVE』とKing & Prince『シンデレラガール』は7日分の累計数が入っているが、SixTONES vs Snow Man『Imitation Rain / D.D.』(図中灰色)とSnow Man vs SixTONES『D.D. / Imitation Rain』(図中黄色)については執筆時に判明している金曜日時点までしか累計は入っていないため、土曜日・日曜日分の残り2日で更に伸びる事は確実である。
比較に使用した嵐『BRAVE』とKing & Prince『シンデレラガール』の発売日、初週セールス、2020年1月19日までの累計セールスは下記の通りである。
◎『BRAVE』/『シンデレラガール』初週セールス(カッコ内は2020年1月19日までの累計セールス)
〇嵐『BRAVE』 708,595枚(759,285枚)[2019年9月11日発売]
〇King & Prince『シンデレラガール』 622,701枚(796,018枚)[2018年5月23日発売]
さらに、月曜から金曜日までの5日間だけで比較すると、以下の通りとなっていた。
◎『BRAVE』/『シンデレラガール』/『Imitation Rain / D.D.』/『D.D. / Imitation Rain』発売週の金曜日までの販売枚数
〇嵐『BRAVE』 638,153枚
〇King & Prince『シンデレラガール』 550,082枚
〇SixTONES vs Snow Man『Imitation Rain / D.D.』 686,763枚
〇Snow Man vs SixTONES『D.D. / Imitation Rain』 671,987枚
金曜日までのセールスを比較すると、嵐やKing&Princeより、SixTONESとSnow Manの方が多いという結果に。一週間のトータルセールスを比較しても『Imitation Rain / D.D.』、『D.D. / Imitation Rain』ともに既に『シンデレラガール』の一週間のセールスの622,701枚を超え、『BRAVE』の708,595枚をも超える勢いである。
また、『Imitation Rain/D.D.』と『D.D./Imitation Rain』の1日ごとの売上枚数を見てみると、火曜日まではSixTONES vs Snow Man『Imitation Rain/D.D.』がリードしているが、水曜日は、SixTONES vs Snow Man『Imitation Rain/D.D.』が110,241枚、Snow Man vs SixTONES『D.D./Imitation Rain』は119,624枚と一日のセールスでは逆転、木曜日は『Imitation Rain/D.D.』が55,598枚に対して『D.D./Imitation Rain』は64,899枚と更に差を縮めるが、金曜日は一転し『Imitation Rain/D.D.』が44,815枚、『D.D./Imitation Rain』が37,936枚と『Imitation Rain/D.D.』が差を広げる一進一退の流れとなっている。いくつかの店舗では特定の盤種が在庫切れを起こし、購入するつもりでない在庫のあった盤種を購入せざるを得ないといったツイートも見受けられるが、そんな中でも、『Imitation Rain/D.D.』、『D.D./Imitation Rain』はセールスを伸ばし続けている。
シングルセールス以外にも目を向け、Billboard Japan HOT100において「D.D.」と「Imitation Rain」を比較すると、2020年7週(集計期間2020年1月6日~1月12日)の集計では「D.D.」が19位、「Imitation Rain」が20位であったが、その次の8週(集計期間2020年1月13日~1月19日)では「Imitation Rain」が16位、「D.D.」が18位と逆転している。しかし同集計期間で個別の指標を見ると、MVやTwitterの個別ポイントでは「D.D.」のほうが上回る等、週ごと、指標ごとに両者の順位がめまぐるしく入れ替わっている。この事からも同時デビューし、競い合う事が良い結果に結びついているようだ。
2019年は嵐がデジタル配信の開始やストリーミング解禁を行い大きな話題となったが、Snow ManとSixTONESもデビュー前からYouTubeで合同ライブを配信。そして、現在はNTTドコモの「新体感ライブ」のキャンペーンキャラクターに選ばれ、「D.D.」「Imitation Rain」がキャンペーンソングに起用されている。今後はフィジカルだけでなく、デジタル領域でも存在感を示すアーティストとなるのか。今後もSnow ManとSixTONESの両グループから目が離せない。
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