2020/01/22 12:30
セレーナ・ゴメスの新作『レア』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
本作『レア』は、2015年10月リリースの2ndアルバム『リバイバル』から約4年ぶり、3枚目となるスタジオ・アルバムで、その『リバイバル』、そして2013年リリースの1stアルバム『スターズ・ダンス』から3作連続の首位獲得という快挙を達成した。
ポップバンドのザ・シーンとコラボした3枚のアルバム『キス&テル』(2009年 / 9位)、『ア・イヤー・ウィズアウト・レイン』(2010年 / 4位)、『ホエン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』(2011年 / 3位)を含めると、通算6作目のTOP10入り。TOP10入りを逃した作品は、2014年のコンピレーション・アルバム『フォー・ユー』(最高24位)のみだった。
『レア』の初動ユニットは112,000で、そのうちストリーミングによるユニット数(SEA)が56,000(週間7,930万視聴)、楽曲単体によるユニット数(TEA)が3,000、アルバムの純粋な売上枚数が53,000枚と、いずれも安定したポイントで構成されている。売上には公式ウェブサイトで販売されたグッズやデラックス盤のセールスが加算されているが、ライブ・チケットの還元等は含まれていない。
アルバムからは、昨年10月に発売された先行シングル「ルーズ・ユー・トゥ・ラブ・ミー」が、自身初のソング・チャート“Hot 100”で1位を記録し(2019年11月9日付チャート)、アルバムのプロモーションに効果を与えた。アルバムと当日にリリースされたタイトル曲「レア」のミュージック・ビデオも好調で、現在チャートを上昇中。
先週1位に返り咲いたロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』は2位にダウンしたが、前週の97,000ユニットから14%増加の週間110,000ユニットを記録し、初登場1位を記録した2019年12月21日付チャートの101,000ユニットを上回る、週間最高記録を更新した。
アルバムのユニット数が急激に増加したのは、先週のソング・チャートで1位に上昇した「ザ・ボックス」のヒットによるもの。週間1億6,300万視聴を記録し、ストリーミングによるユニット数(SEA)が107,000、楽曲単体によるユニット数(TEA)は2,000を記録している。一方、セールスはわずか1,000枚と、ユニットの内訳はほぼストリーミングによるものだった。
続いて3位にデビューしたのは、米テネシー州メンフィス出身のラッパー=マネーバッグ・ヨーの新作『タイム・サーヴド』。昨年5月に発表した2ndアルバム『43va Heartless』から、約8か月という短いスパンでリリースされた3枚目のスタジオ・アルバムで、TOP10入りは2017年リリースのミックステープ『Federal 3X』(最高5位)と、『43va Heartless』(最高4位)に続く3作目。同チャートでは本作の3位で自己最高位を更新したことになる。週間ユニット数は66,000で、そのうちストリーミングによるユニットが59,000(週間8,410万視聴) と、ロディ・リッチ同様ストリーミングが大半を占めた。
昨年9月のデビューからTOP10に居座り続けているポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』は、2位から4位にダウンしたものの、週間60,000ユニットと依然高い数字を維持している。続いて、週間43,000ユニットを記録したダベイビーの『カーク』が5位に上昇し、年末2週連続の1位を記録したハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』は6位にダウン(週間41,000ユニット)。2週前にNo.1デビューを果たした、トラヴィス・スコット率いるコンピレーション・アルバム『ジャックボーイズ』は4位から7位まで落ち込み(週間38,000ユニット)、映画『アナと雪の女王2』のサウンドトラックも5位から8位に下降した(週間35,000ユニット)。
以下、昨年の4月からTOP10をキープし続けるビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』(35,000ユニット)、こちらもロング・ヒットを記録しているヤング・サグの『ソー・マッチ・ファン』(32,000ユニット)が続き、TOP10は年末からさほど変わり映えないメンバーでランキングされた。2020年1月27日に開催される【第62回グラミー賞】以降、多少動きがみられるかもしれない。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、1月24日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『レア』セレーナ・ゴメス
2位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
3位『タイム・サーヴド』マネーバッグ・ヨー
4位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
5位『カーク』ダベイビー
6位『ファイン・ライン』ハリー・スタイルズ
7位『ジャックボーイズ』ジャックボーイズ
8位『アナと雪の女王2』サウンドトラック
9位『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
10位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像