2020/01/19 12:00
12020年1月20日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、木村拓哉『Go with the Flow』が130,008枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2020年1月6日~2020年1月12日)。
『Go with the Flow』は木村拓哉のファーストソロアルバムであり、B'zの稲葉浩志が作詞した「GYAO!」CMソング「One and Only」や、いきものがかりの水野良樹の作曲によるRPG「白猫プロジェクト」CMソング「NEW START」等、他にも槇原敬之や[Alexandros]の川上洋平など、著名なアーティストが楽曲を提供した13曲が収録されている。
また、前週である1月13日付の同チャートでは香取慎吾『20200101』が66,295枚を売り上げて1位を獲得し、くしくも2020年に入った直後2週連続で元SMAPのメンバーのソロアルバムが連続で首位を獲得する事になった。
国民的男性アイドルグループとして惜しまれながらも2016年に解散したSMAPだが、メンバーだった木村拓哉、香取慎吾のソロ作品を含め、現在のフィジカルセールスの状況をサウンドスキャンジャパンのデータを使用し調査してみた。まず、Eコマースを除いた店舗での地域別の販売比率を、『20200101』、『Go with the Flow』、2019年に販売されたSMAP全アルバムについて調べたのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/84008/2)である。また、比較対象として2019年に国内で販売された全アルバムの地域別の販売比率も同グラフに乗せている。
これからわかるSMAPの地域別の特長は、一般的なアルバムと比較すると、関東地方や近畿地方等の都市圏では低く、九州/北海道/北陸/東北/四国等で高い値を示している。香取慎吾はSMAPに比べると若干関東が高いがほぼSMAPと同様の傾向にある。木村拓哉はSMAPと比較すると近畿地方等の西日本に強く、東日本に弱い傾向が出ておりSMAPの時とは若干異なる地域傾向が出ている。中部地方は両者ともSMAPよりもかなり高い値を示しており、ソロになってからの活躍を期待されているようだ。
また、解散前の過去作について、2019年に販売されたSMAPのCDは、アルバムは解散直前に出したベストアルバム『SMAP 25 YEARS』の7,370枚をはじめとして計14,912枚、シングルはトリプルミリオンを達成した『世界に一つだけの花』の10,359枚を筆頭に16,619枚と、アルバム・シングル合わせて実に31,531枚ものCDを販売している事がわかった。以下は2019年に販売されたSMAPのアルバム・シングルそれぞれのベスト5である。
◎2019年SMAPアルバム販売数ランキング(カッコ内は発表年)
1位『SMAP 25 YEARS』[2016] 7,370枚
2位『Smap Vest』[2001] 1,788枚
3位『Mr.S』[2014] 564枚
4位『pamS』[2001] 437枚
5位『GIFT of SMAP』[2012] 331枚
◎2019年SMAPシングル販売数ランキング(カッコ内は発表年)
1位『世界に一つだけの花』[2003] 10,359枚
2位『ありがとう』[2006] 569枚
3位『Otherside/愛が止まるまでは』[2015] 412枚
4位『らいおんハート』[2000] 276枚
5位『夜空ノムコウ/リンゴジュース』[1998] 264枚
2017年以降は当然新作はないのだが、最後の作品が発表されて3年以上経過する現在でも音楽業界において、大きな影響を与え続けている事がわかった。彼らの今後の更なる活躍に期待したい。
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