2019/12/16 17:47
2019年12月13日、2ndアルバム『ファイン・ライン』の発売日に、ハリー・スタイルズがロサンゼルスのザ・フォーラムで特別ライブを行い、完売の会場に約18,000人のファンが集結した。
大歓声の中、バンドを従えて現れたハリーはスターのオーラが全開。ギターを弾きながら「ゴールデン」を鮮やかに歌い終えると、耳をつんざくような歓声が上がった。「アルバムを頭から最後までやるのは、今日限りだと思う。歌える曲があったら一緒に歌って」というMCを挟んで、「ウォーターメロン・シュガー」と「アドア・ユー」は頭から大合唱。そして「ライツ・アップ」で、ハリーは最後のパートを全て観客に歌わせ、ハイライトを作った。
フォーク調の「チェリー」、バラード曲の「フォーリング」、共作者のミッチ・ローランドが飛び入りした「トゥ・ビー・ソー・ロンリー」、ブルージーな「シー」、愛らしい「サンフラワー、Vol.6」、70年代西海岸ロック風の「キャニオン・ムーン」と、様々な曲がハリーのギター演奏とファン思いのMCを交えながら披露され、新作の世界に惹き込まれる。
「トリート・ピープル・ウィズ・カインドネス」では、サビを歌うホリーとジェスが登場。二人の美しいハーモニーとハリーの力強い歌声が交錯し、これもハイライトに。それからアルバムを締めくくる「ファイン・ライン」で、ハリーは夢見心地になる歌声を響かせ、会場全体を包み込んだ。
アンコールも素晴らしかった。前作の「サイン・オブ・ザ・タイムズ」で大合唱を巻き起こした後、サプライズで登場したスティーヴィー・ニックスとフリートウッド・マックの名曲「ランドスライド」をデュエット。パワフルで素晴らしいハーモニーに大歓声が上がる。それからワン・ダイレクションの「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル」で観客は大熱狂。続くポール・マッカートニーの「ワンダフル・クリスマスタイム」のカバーでは場内に大量の紙吹雪が降り注ぎ、最後にハリーは再度お礼を言い、「キウイ」で最高にロックして締めくくった。
ハリーが素晴らしいシンガーソングライター兼スーパースターであること、ファンを心から大切に思っていること、そしてMCで新作のエピソードまでが分かる、掛け替えのないステージだった。
Text by 鈴木美穂
Photos by Helene Pambrun
◎リリース情報
アルバム『ファイン・ライン』(国内盤)
2019/12/13 RELEASE
SICP-6246 2,200円(tax out.)
歌詞・対訳・解説付き
デジパック仕様/初回仕様限定ポスター封入
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