2019/11/18
カントリーシンガーのルーク・コムズの新作『What You See Is What You Get』が自身初のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
本作は、2017年6月にリリースしたデビュー・アルバム『This One's for You』(最高4位)から約2年半ぶり、通算2枚目のスタジオ・アルバム。『This One's for You』と、今年6月に発売したEP『The Prequel』(最高4位)は共にカントリー・アルバム・チャートで首位を記録しているが、Billboard 200での1位獲得は本作『What You See Is What You Get』が初となる。
『What You See Is What You Get』の初動ユニットは172,000で、そのうち109,000枚がアルバムの純粋な売上枚数。ストリーミングによるユニット数は58,000で、アルバムの週間視聴回数は7,400万回だった。ストリーミングの弱いカントリー系のアーティストとしてはかなり高い記録で、カントリー・アルバムとしては2019年最高の週間視聴回数(ストリーミング)を打ち出した。
ストリーミングのみならず、2019年に発売されたカントリー・アルバムとしても最高のユニット数を獲得した『What You See Is What You Get』。この記録は、2018年9月29日付チャートでキャリー・アンダーウッドの『クライ・プリティ』が記録した266,000ユニット以来の高記録で、ルーク・コムズ自身の記録としても、過去最高の週間ユニット数となる。
2019年では、6月15日付チャートでNo.1デビューを果たしたトーマス・レットの『センター・ポイント・ロード』に続く、2作目のカントリー・アルバム首位獲得作品。意外ではあるが、今年のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に輝いたカントリー・アルバムは、この2作しかない。
先週5週目のトップに返り咲いた、ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』は2位にダウン。とはいえ、前週とほぼ横ばいの週間72,000ユニットを記録し、初登場から10週連続でTOP 3を維持している。大ヒット中のシングル「サークルズ」が、先週のソング・チャートで2位まで上昇し、アルバムのユニット数に大きく貢献した。
ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『AI YoungBoy 2』は、50,000ユニットを記録して先週の3位をキープ。続いてサマー・ウォーカーの『Over It』が48,000ユニットを記録して5位から4位に上昇。先週8位にランクインしていたテイラー・スウィフトの『ラヴァー』は、3ランクアップして5位まで浮上した。『ラヴァー』のセールス、ストリーミングが上昇したのは、ショーン・メンデスとデュエットしたタイトル曲「ラヴァー」のリミックスが発売されたため。先週の14位から10位にランクアップしたロッド・ウェーブの『Ghetto Gospel』も、リル・ダークをフューチャーした「Heart On Ice」のリミックス効果により、ストリーミングが上昇した。
2週前にNo.1デビューを飾った、カニエ・ウェストの『ジーザス・イズ・キング』は、前週の2位から6位まで大きく順位を落としている(38,000ユニット)。初動のセールスはよかったが、ストリーミングが伸び悩んでいるため上位をキープできない。ダベイビーの『カーク』は6位から7位にダウンし、ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』は8位に上昇。ヤング・サグ『ソー・マッチ・ファン』は7位から9位にランクダウンした。TOP 10はさほど変動がない。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、11月22日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『What You See Is What You Get』ルーク・コムズ
2位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
3位『AI YoungBoy 2』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
4位『Over It』サマー・ウォーカー
5位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
6位『ジーザス・イズ・キング』カニエ・ウェスト
7位『カーク』ダベイビー
8位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
9位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
10位『Ghetto Gospel』ロッド・ウェーブ
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