2019/10/09
クイーンのアルバム『オペラ座の夜』を野田秀樹が舞台化したNODA・MAPの新作「Q」:A Night At The Kabukiが、10月8日より開幕した。
本作のきっかけとなったのは、クイーンの楽曲管理を行うソニー・ミュージックパブリッシング。同社が楽曲単位ではなく『オペラ座の夜』のアルバム全体が持つ世界観を舞台化したいとクイーンに提案したことから、本企画が立ち上がった。ブライアン・メイは本作について、「伝説的劇作家・野田秀樹さんが、クイーンのアルバム『オペラ座の夜』の演劇性を、本物の舞台演劇にしてくださることになり、大変嬉しく、そして光栄に感じています」とコメント。野田秀樹がアルバムから受けたインスピレーションをもとにNODA・MAPの2年半ぶりの新作として書き下ろし、実現に至った。
『オペラ座の夜』の舞台化だがクイーンの生涯をつづったものではなく、ストーリーは「ロミオとジュリエットの後日談。モンタギュー家とキャピュレット家の争いを、日本の源氏と平氏の争いに置き換え、「もし、ロミオとジュリエットが生きていたら」という設定で、2組のロミオとジュリエットが登場する。
恋に落ちる若きロミオとジュリエットを演じるのは、志尊淳と広瀬すず。そして、その後を生き続け、若き2組の運命を先回りしようとする2組を演じるのは、松たか子と上川隆也だ。松たか子以外はNODA・MAPは初登場、さらに広瀬すずは舞台への出演自体が今回が初めて。他にも同じくNODA・MAP初登場として橋本さとし、伊勢佳世、竹中直人、20年ぶりに羽野晶紀が参加するなど、注目度の高いキャスティングとなっている。
事前にメディア向けに公開されたゲネプロでは、広瀬すずが初舞台とは思えない緩急の付いた演技を披露。志尊淳はベテラン陣に囲まれながらも堂々とした演技で、涙を誘った。そして12世紀の日本、シェイクスピアの悲劇、クイーンという、一見すると交わることのない3つが舞台では見事に一つに。『オペラ座の夜』に収録されている12曲全ての原盤が劇中で使われており、ストーリーの理解をそっと後押ししてくれるように、効果的に使用されていた。衣装でも、当時のクイーンと12世紀の日本がコラボレーション。これまでクイーンの楽曲を聴いてきた音楽リスナーにとっても、昨年大ヒットした映画『ボヘミアン・ラプソディ』とは、また別の形でクイーンの新たな魅力に気付かせてくれる舞台になっているのではないだろうか。
野田秀樹とクイーンの初タッグとなる最新作「Q」:A Night At The Kabukiは東京・大阪・北九州にて上演される。
◎松たか子 コメント
運命を〇〇〇する。…してはいけないこと?をしまくります。
1回1回、とにかく精一杯生きようと思います。どうぞ野田ワールドについてきてください。
◎上川隆也 コメント
『楽しい時間程早く過ぎるのは絶対律だ』と綴ったらこれは言い過ぎになるのでしょうか。
でもだからこそ「終わらなければ良い」とすら思っていた稽古期間はあっという間に終わりを告げ他の公演の倍以上設けられていた劇場入りからの日々もあれよあれよと今日のゲネプロを迎えました。
きっと12月の大千秋楽も『気がついたら迎えていた』事になるのでしょう。
なればこそ、今日のステージも含めて一回一回楽しみ尽くしたいと思います。
◎広瀬すず コメント
出来れば早く本番が始まってほしいと思っていたので、楽しみです。
舞台ならではの生物の繊細さを、皆さんと表現できるよう、足を引っ張らないように努力します!
◎志尊淳 コメント
初めてのNODA・MAPで、本当に素敵な皆さんと舞台にたてることができ、とても幸せに思います。
ロミオとしての人生を全力で生きて、色んなものを感じたいです。
◎公演情報
NODA・MAP 第23回公演「Q」:A Night At The Kabuki
2019年10月8日(火)~10月15日(火)東京・東京芸術劇場プレイハウス
2019年10月19日(土)~10月27日(日)大阪・新歌舞伎座
2019年10月31日(木)~11月4日(月・祝)福岡・北九州芸術劇場 大ホール
2019年11月9日(土)~12月11日(水)東京・東京芸術劇場プレイハウス
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