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2019/09/24 12:40

【米ビルボード・アルバム・チャート】ポスト・マローン首位キープ、ザ・ルミニアーズ初登場2位

 ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』が2週連続のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週、2019年度の初週ユニットとしては2番目に高い489,000を記録し、堂々のNo.1デビューを果たした『ハリウッズ・ブリーディング』。数字は60%近く減少しているものの、今週も198,000と依然高いユニット数を維持し、2位以下と大きく差をつけトップの座をキープした。ユニット数の内訳、セールスはわずか26,000枚で、166,000ユニットがストリーミングによるものだった。週間視聴回数は2億2,090万回で、ストリーミング・チャートでも2週目の1位を記録している。

 続いて2位には、米コロラド州のフォーク・ロック・バンド=ザ・ルミニアーズの新作『III』が初登場。タイトルが示す通り、本作は全米No.1獲得を果たした前作『クレオパトラ』(2016年)に続く通算3作目のスタジオ・アルバムで、最高2位を記録したデビュー作『ザ・ルミニアーズ』から、3作連続のTOP3入りとなった。週間ユニットは86,000で、そのうち73,000枚がアルバムの純粋な売上枚数と、セールスがポイントの大多数を占めている。アルバムからは、オルタナティブ・ソング・チャートで1位を記録した先行シングル「グロリア」がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。また、 売上の一部にはコンサート・チケットとの還元がある。

 テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(79,000ユニット)は、2位から3位に順位を落とし、ヤング・サグの『ソー・マッチ・ファン』(49,000ユニット)は4位を、リル・テッカの『We Love You Tecca』(44,000ユニット)も5位をそれぞれキープした。ソング・チャート“Hot 100”で4週目の1位を記録した「トゥルース・ハーツ」含む、リゾの『コズ・アイ・ラブ・ユー』は、36,000ユニットを記録して6位を維持し、今年の年間チャートで上位ランクインが見込めるビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー』は、週間35,000ユニットを記録して8位から7位に上昇している。

 8位にデビューしたのは、メタル・バンドのコーンが約3年ぶりにリリースした新作『ザ・ナッシング』。本作は、2016年10月に発表した前作『ザ・セレニティー・オブ・サファリング』(最高4位)に続く通算13枚目のスタジオ・アルバムで、アメリカでのTOP10入りは通算14作目となる(ライブ盤、コンピレーション・アルバム含む)。この記録は、ローリング・ストーンズ(37作)、ビートルズ(32作)、デイヴ・マシューズ・バンド(16作)、サンタナ(16作)に次ぐロック・バンド歴代4位タイで、同14作を保持するアーティストでは、ヴァン・ヘイレンがいる。『ザ・ナッシング』の週間ユニットは33,000で、そのうち29,000枚がアルバム・セールスだった。

 前週の17位から10位にTOP10復帰したのは、 リル・ナズ・XのデビューEP盤『7』。前週から28%増の週間30,000ユニットを記録し、約1か月ぶりのランクインを果たした。アルバムのユニット数が増加したのは、本作収録の新曲「パニーニ」のヒットを受けて。同曲は、9月13日にリリースしたダ・ベイビーをフィーチャーしたリミックスによる効果でストリーミング、セールス共に上昇し、今週のソング・チャートで5位まで上昇するヒットを記録している。本作には、今年最大のヒットとなった「オールド・タウン・ロード」も収録されている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、9月27日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
2位『III』ザ・ルミニアーズ
3位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
4位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
5位『We Love You Tecca』リル・テッカ
6位『コズ・アイ・ラヴ・ユー』リゾ
7位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
8位『ザ・ナッシング』コーン
9位『インディゴ』クリス・ブラウン
10位『7』リル・ナズ・X

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