2019/09/13
リアム・ギャラガーのソロ活動を追ったドキュメンタリー映画『As It Was (原題)』が2019年9月13日に全米公開される。9月20日には2ndソロ・アルバム『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』もリリースするリアムが、米ビルボードとのインタビューに応じ、ドキュメンタリーや新作について存分に語っている。
当初彼はドキュメンタリー撮影は気乗りしなかったそうで、「オアシスが“オアシス:スーパーソニック”(2016年)をやってから、カメラを顔に突っ込まれて個人的な質問をされるのはもうたくさんだって思ってた」と明かしている。だが、2017年のソロ・デビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』を提げたツアーを行っている最中に徐々に考えが変わり、監督のギャヴィン・フィッツジェラルドとチャーリー・ライトニングがレコーディング・セッションやコンサートでカメラを回していく中、始まったばかりの自身のソロ活動に密着したドキュメンタリーがいい作品になるという助言を受け入れることにした。
リアムは、「振り返ると、やって良かったって思う。バンド生活の終焉と、そこからソロでやり始めた自分が捉えられている。自分からするとちょっとつまらない―ただ自分の人生を生きてるだけで、普段通りに行動しているだけだからさ。でも人はそういうのが好きだ。ただ、本当に俺のアイデアじゃなかったんだ。“俺様の映画をまたやろうぜ、なにせ自尊心の塊だからな!”とか言ってないよ」と語っている。
11曲入りの2ndアルバム『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』には、『アズ・ユー・ワー』同様、得意のメロディアスなブリット・ポップが悪びれることなく詰め込まれている。「あまり深刻にならないようにしてるんだ」と彼は言う。「スタジオに入ったら髪をかきむしるもんだって信じてる人が多いけど、そんなに居心地が悪くて苦痛ならやるなよって思う。“自分を追い込まないとやる価値がない”ってしょっちゅう聞くけど、俺はそういう風には考えない。スタジオにいると楽しいんだよね。オアシスでも楽しかった。大好きだった。ノエルがよく髪をかきむしってたけど、そのたびに“何やってんの?がんの治療法を探してるわけじゃないんだし。楽しい筈なのに”って思ってた」と、兄とバンドをやっていた日々を振り返っている。新作にはプロデューサーや共作者としてグレッグ・カースティン、アンドリュー・ワイアット、サイモン・アルドレッド、アダム・ノーブルが参加している。
腰に関節炎を抱えている彼だが、10月から来年にかけてザ・フーのオープニングを務める予定で、自身のセットではこれまで同様、ソロ曲と共にオアシスの曲もやるつもりだと語っている。2009年に解散したオアシスについて彼は、「自分に言わせれば、俺のオアシスの日々は俺から盗まれたんだ。自分にとってもそうだけどファンにとってもあのバンドは人生の大きな一部だった。ほぼ毎日歌っていたあの曲の数々がなくなってしまったのはすごく嫌だった」と振り返り、「“でもあれはノエルが書いたもので……”とかなんとか言うやつらが多いけど、そんなことはどうでもいい。俺が思うに、曲を書いた人を聴きたいって思われているのと同じくらい、曲を歌っていた人を聴きに行きたいって思われてるはずだ」と述べている。
リアムは今後、“美しいやつら”と呼ぶ「キャスト・ノー・シャドウ」、「アクイース」、「ガス・パニック!」などのディープ・カッツも足す予定だと言い、「ノエルのパートは観客に歌ってもらうんだ。みんなの方がうまくできるだろうから」と話している。
彼は『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』がデビュー作同様高く評価されれば3rdアルバムをすぐにでも制作する気満々のようで、「だってさ、俺4年も何もせず無駄に過ごして、私生活を整理してただけなんだぜ。今は音楽をやりながら巻き返している気分なんだ。だから(2nd)アルバムがうまくいったら、音楽をやり続ける。これがどうなるか様子を見るよ。みんなが飽きてるなって思ったら、それが消えるいいタイミングだってことくらいわかってる。でも今は確実にまだみんな俺の音楽を聴きたいって思ってくれている感じがする。俺は“こんなのちょろいぜ”とか思い上がって始めたわけじゃない。俺はただ(スタジオに)入ってあれをやっただけ。みんなが前の作品くらい気に入ってくれるといいなって思ってる」と語っている。
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