2019/08/10
今週の洋楽まとめニュースは、米ラッパーのエイサップ・ロッキーの話題から。約1か月スウェーデン当局に拘留されていたロッキーが無事帰国した。2019年8月3日にロサンゼルス国際空港(LAX)に到着したロッキーは、満面の笑みでプライベート・ジェットから降り立ったとTMZが伝えた。ロッキーと関係者2名の裁判が現地時間の8月2日に終了し、逃亡の危険性はないと判断されたことから全員の帰国が認められた。ストックホルムで現地男性2名とけんかになったことから逮捕された一行だが、ロッキーが瓶で相手を殴っているところは見なかったと、事件の目撃者2名が法廷で証言した。検察側は暴行罪で6か月の禁固刑を求刑しており、8月14日に判決が言い渡される。
ダニー・ボイル監督と、脚本家リチャード・カーティスの最新映画『イエスタデイ』は、エド・シーランの出演も大きな話題を呼んでいる。エドは本作のために「One Life」と「Penguin」の2曲を提供。そのうちの「One Life」は書き下ろし楽曲だ。カーティスは、脚本執筆の際に主人公が作った名目で曲を入れることを思いつき、エドに打診。そして、その2日後に送ってきてくれて大喜びしたそうだ。しかし、その楽曲は「How Would You Feel (Paean)」という曲で、エドのレコード会社も大いに気に入ったため、彼の3rdアルバム『÷(ディバイド)』に収録されることに。カーティスらはとても残念がったそうだが、2年後にエドが出演することになり、夢がようやく実現した。
エド・シーラン、出演映画『イエスタデイ』に書き下ろした楽曲の裏話が明らかに
先週末、アメリカのテキサス州エル・パソとオハイオ州デイトンにて、銃乱射事件が相次いて発生したことをうけ、トランプ米大統領が投稿したツイートにリアーナが自身のインスタグラムで怒りをあらわにした。8月4日、リアーナは、トランプ米大統領が、エル・パソの事件について「臆病な犯行だ」とツイートしたことに対して、彼の発言や安易にライフル銃を購入できるアメリカの現状に苦言を呈した。投稿では「ビザを手にするより、AK-47を手にすることの方が簡単な世界を想像してみて!アメリカからテロリストを逃がさないために壁を作る世界を想像してみて!!」と皮肉もこめている。
リアーナ、相次ぐ銃乱射事件に関するトランプ米大統領のツイートに怒り
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、リル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」が、通算18週目の首位をキープした。同18週を独走するストリーミング・チャートでは、前週から7%ポイントが減少しているものの、週間6,740万回と未だ高視聴数を維持している。「オールド・タウン・ロード」の記録を打ち破る可能性が高いとされていたビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」は、今週も2位に粘り強くランクインし、通算8週目の同位をキープ。1位を獲得していない、2位にランクインした楽曲としては、歴代3番目に長い記録である。
【米ビルボード・ソング・チャート】リル・ナズ・Xが18週目のNo.1、歴代首位最長記録をさらに更新
米ビルボード・アルバム・チャートでは、米ミシガンのクリスチャン・ラッパー、 NFの新作『ザ・サーチ』が首位デビューを果たした。前作『パーセプション』も、2017年10月28日付チャートでNo.1デビューし、本作で2作連続のアルバム首位獲得を果たした。初動ユニットは130,000で、そのうちアルバムの実売が84,000枚。ラッパーのアルバムとしては珍しく、ストリーミングによるユニット数よりもセールスが強く、ポイントの大半を占めている。そして、今週2位に初登場したのは、チャンス・ザ・ラッパーの『ザ・ビッグ・デイ』。正式なスタジオ・アルバムとしては初の作品であり、実質上のデビュー作ということになる。
【米ビルボード・アルバム・チャート】NFが2作連続No.1、チャンス・ザ・ラッパー2位初登場
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