2019/07/30
2019年7月24日、平成の時代を賑わした【高校生RAP選手権】第11回大会以降の優勝者5名、準優勝者2名、そして審査員推薦枠1名の計8名に、打倒・王者を掲げてオーディションを勝ち抜いてきた現役高校生MC8名を加えた計16名が出揃い、【第16回高校生RAP選手権 令和元年スペシャルトーナメント】が開催された。開催地は前回大会と同じく東京・新木場STUDIO COAST。夏休みに入ったばかりの中学生、高校生ヘッズたちが集結した会場は、バトル開始前から熱気に包まれた。
「令和元年スペシャルトーナメント」と題された今回、審査員には第6回、第7回大会で優勝しているMCニガリも参列。彼自身、2連覇を経験していることもあり、この【高校生RAP選手権】について「負けるとめちゃくちゃむかつく」とコメント。審査中も「負けて1人帰るなら俺が負けても良い」と、甲乙つけ難いバトルに悩まされていた。また、フロウ、ライム、パンチライン、ヒップホップからレゲエまで、R-指定がラッパーたちのスキルや魅力を紐解いていく的確な解説も本選手権の見どころのひとつ。
参加者の多くは【高校生RAP選手権】の出場後、地元に帰ると一躍有名人となり、ライブに呼ばれる頻度もSNSのフォロワーも急増するなど、同年代のみならず幅広い世代から注目される。最期の対決を前に「今後の人生どうなるのか、決勝戦が楽しみだ」と語ったのは漢a.k.a GAMI。この通り、本選手権の勝者はラッパー界やヒップホップ界からも大きな注目を集めるのだ。
今回も見どころは盛り沢山だった。前回王者の百足がこの3か月で知名度を上げ、前回の勢いのままさらっと2連覇なるか。また、これまで藤Koosと名乗っていた八咫烏は、「バトルを辞める」と宣言していたものの、今回も名前を変えて出場。どうやら今は北海道で一児のパパをやっているらしいのだから衝撃だ。前回1回戦で姿を消したNovel Coreは、MCニガリa.k.a赤い稲妻にも勝る“赤”コーデで登場。前回大会で見せた悔し涙は記憶にも新しい。“赤”といえば、もう1人忘れてはいけない人物がいる。前回、大番狂わせを演じたベルは、ステージ上で何度も「Red Eyeを出せ」と叫んでいたが、そんな因縁の対決が1回戦で実現、早くも大注目のカードとなった。
そして決勝戦、激突したのは第12回大会でもバトルを繰り広げたNovel Core対Red Eye。歩み寄り、向き合おうとするNovel Coreに対し、それを突き放していくようなRed Eye。12回大会から姿を見せなくなったRed Eyeは、その間に楽曲制作に励み、メンタルを鍛え、刃を研ぎ澄ましてきた。そんな水面下の努力が実ったか、勝利の女神はRed Eyeに微笑み、令和初代王者が決定したところで【第16回高校生RAP選手権】は幕を閉じた。
ステージ上での堂々たるパフォーマンスとは打って変わり、バトル後のインタビューでは小さな声で「今回の大会は自分との戦いだった。この1年間やってきたことに意味がなかったことはなかった。自分に勝てれば優勝できる。」と語ったRed Eye。これからは楽曲制作に専念するという彼のラストバトルは、2019年8月12日21時からBSスカパー!にて放送される。
(c)BSスカパー!BAZOOKA!!!第16回高校生RAP選手権 令和元年スペシャルトーナメント
◎放送情報
『BAZOOKA!!!第16回高校生RAP選手権 令和元年スペシャルトーナメント』
日程:2019年8月12日(月・祝)午後9時
MC:小籔千豊
メンバー:くっきー(野性爆弾)、中嶋イッキュウ(tricot)
審査委員長:漢 a.k.a. GAMI
審査員:R-指定(Creepy Nuts)、MARIA(SIMI LAB)、FORK(ICEBAGN)、MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)
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