2019/07/08 11:20
ブラジルの伝説的ボサノヴァ・ギタリストで歌手のジョアン・ジルベルトが88歳で死去した。2019年7月6日に息子のマルセロ・ジルベルトがFacebookを通じて公表したが、死因は明らかにしていない。
マルセロは、「父が亡くなった。彼の戦いは気高く、主権を失ってもなお尊厳を保とうとしていた」と投稿した。ジルベルトには3人の子どもがいる。
ボサノヴァの草分け的存在だったジルベルトは、1950年代後半に「ビン・ボン/Bim-Bom」(1958年)などに代表される、伝統的なサンバ音楽とモダン・ジャズを融合させた新ジャンルを確立させ、その後の10年間で国際的な成功を収めた。1962年には米ジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツ、長年の友人でコラボレーターだったアントニオ・カルロス・ジョビン、そして当時の妻アストラッド・ジルベルトと『ゲッツ/ジルベルト』をレコーディングした。1964年に200万枚以上のセールスを記録したこのアルバムは、史上最も売れたジャズ・レコードの一つとなり、米国以外の作品として初めて【グラミー賞】<最優秀アルバム>を受賞した。
収録曲の「イパネマの娘」はジャズやポップ音楽の定番ソングとなっている。米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”では5位が最高位だったものの、ザ・ビートルズの「イエスタデイ」に次いで2番目に多くレコーディングされている楽曲だと考えられている。
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