2019/07/05 12:00
旧友との親交を深めた3年間
メイヤのデビュー25周年記念アルバム『コズミック・サーファー』は、久しぶりにポップスに回帰した作品。日本でのアルバム・リリースも2010年の『アニメイヤ~ジブリ・ソングス』以来となる。
「確かに日本での活動は減ったけれど、アルバムは制作していたし、マヨルカ島で絵画の個展を開くなど、忙しくしていたのよ」
新作のプロジェクトは、3年前にスタートし、各曲のレコーディングは、旧友と親交を温める機会になったようだ。たとえば、リッキー・マーティンとのデュエット曲「プライベート・エモーション」を作曲したエリック・バジリアンと、「ライト・イン・マイ・ソウル」という曲をコラボレート。
「実は、何年も前に共作した楽曲で、機が熟すのを待っていた曲なの。個人的な感情から、なかなか歌うことができなくて。そんな時間を経た曲なのに、エリックにレコーディングすると伝えると、わざわざスタジオに来てくれて、ピアノやサックス、ギターを新たに演奏してくれたのよ」
他にも2001年のアルバム『リアリテイルズ』以来の付き合いになるロンドンのプロデューサー、スティーヴン・リプソンとはアルバムの道標となった2曲「ダンス・マイセルフ・アライヴ」と「ライト・イヤーズ・アウェイ」をレコーディングした。
「新作は、日本のファンへの特別な贈り物という思いを込めて作ったの。久しぶりのポップ・アルバムだけれど、意識したのはポップでありながら、新しい音、新しい自分であること。そのためにコードや歌詞の世界観でこれまでとは異なる試みをしたわ」
新旧のナンバーが絡み合う世界へ
もともとオーガニック志向が強く、爽やかで、親しみやすく、どこかレトロなスウェディッシュ・ポップがメイヤの魅力だった。今回もリード・トラックの「アイ・ノウ・ハウ・ユー・フィール」では60年代風サウンドがスパイスとなり、他にも80年代の影響が見え隠れする曲がある。
その一方で、過去のヒット曲をセルフカヴァーしたボーナストラックではストリングスの生演奏をバックに、ライブ方式で7曲をレコーディングしている。
「アコースティック・ギター1本とか、弦楽四重奏との共演でパフォーマンスするのが今好きなスタイルなの。新しいアレンジでのセルフカヴァーは、当初気持ちの切り替えが難しかったけれど、今は気に入っているので、ライブでもやれたらと思っているわ。新旧の楽曲をどのように披露するか、今考えているところ。リハーサルは、きっちりするつもりよ。そうじゃないと、私自身混乱してしまいそうだから(笑)」
それくらい新旧のメイヤが複雑に絡み合うライブになるということなのだろう。どんなパフォーマンスが見られるか、新しいメイヤに期待したい。
Text: 服部のり子
◎公演情報
【メイヤ】
2019年7月21日(日)
ビルボードライブ東京
1st ステージ 開場15:30 開演16:30
2nd ステージ 開場18:30 開演19:30
2019年7月22日(月)
ビルボードライブ東京
1st ステージ 開場17:30 開演18:30
2nd ステージ 開場20:30 開演21:30
2019年7月24日(水)
ビルボードライブ大阪
1st ステージ 開場17:30 開演18:30
2nd ステージ 開場20:30 開演21:30
詳細:http://www.billboard-live.com/
◎リリース情報
メイヤ『コズミック・サーファーデビュー25周年記念スペシャル・エディション』
2019/06/12 RELEASE
2枚組<CD+DVD>
SICX124-5 2,700円 (tax out)
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