2019/06/03 13:55
東京・日比谷公園で音楽プロデューサー・亀田誠治が実行委員長を務める【日比谷音楽祭】が、6月1日、2日に開催された。
「フリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭」というコンセプトに、公園内の複数の会場で行われたプログラムは、レコードライブや日頃なかなか手に取ることのできないような楽器体験、音楽を奏でながらの絵本読み聞かせなど、子供からお年寄りまで、「世代」と「ジャンル」を越えて誰もが楽しめるものが多数用意されていた。
野外音楽堂で行われた「Hibiya Dream Session」のオープニングセレモニーには、小池百合子東京都知事が登壇し、開催の祝辞とともにリニューアルしたばかりの野外音楽堂について「日比谷公園は、120年近い歴史があります。419日後には東京オリンピック、さらにパラリンピックとつながっていきますが、パラリンピックをきっかけにしてユニバーサルデザインを心がけており、ここ野音もスロープを付けて車いすでも使いやすくなった」と、歴史ある会場で様々な観客が一つになって楽しめることをアピールした。
セレモニー後には豪華アーティストたちが次々登場。KREVAの「NANANA」にゴスペルチームと9歳のドラマー・よよかが参加するセッションでいきなり観客を熱気に包み込むと、野音初登場となる山本彩は、初のソロシングル「イチリンソウ」と、AKB時代の楽曲「365日の紙飛行機」を熱唱。同じく野音初登場となったJUJUが夕暮れにマッチしたヒット曲「やさしさで溢れるように」を歌い上げた。
ゴダイゴからはタケカワユキヒデとミッキー吉野がステージに上がり、往年の名曲「銀河鉄道999」で客席が立ち上がるほどの盛り上がりをつくったところで満を持して布袋寅泰が登場。「BATTLE WITHOUT HOROR OR HUMANITY」で会場を一層温めたところで、石川さゆりが登場。紅白でもコラボレーションを見せた二人の息はぴったりで、紅白で演奏した「天城越え」をセッションに会場のボルテージはどんどん高まってゆく。
石川は「日比谷の野音というのは、45、6年ぶりです。その時は私もすごく子供で、15とか16とか、百恵ちゃん、昌子ちゃん、さゆりちゃんでここでやりました」と、野音とのエピソードを語っていた。ラストの曲はソーラン節、会場中から合いの手が加わり、まさに「会場がひとつになった」フェスが完成した。
2日の昼に野外音楽堂で行われた「Hibiya Dream Session 2」では、最初に登場したHIP HOPユニットCreepy Nutsが「かなり命令します」とヒップホップにおけるライブの注意事項を丁寧に説明してからスタート。早速1曲目「数え唄」のイントロから、手をあげさせ、声を上げさせ、コール&レスポンスと、ボーダレスな音楽祭のコンセプトに相応しい登場で観客を沸かせた。
次に登場した同支社大学「The Third Herd Orchestra」は1曲目の「スラップハッピー」を演奏後、シークレットゲストを紹介。和服姿の椎名林檎がステージに登場!客席からはどよめきが起こった。「こんにちは。お邪魔しております」と椎名が一言挨拶を告げると、自身が作詞・作曲をした『人生は夢だらけ」を“The Third Herd Orchestra”の演奏で披露した。
続けて『獣ゆく細道』のイントロが流れると、同曲でコラボレーションしている宮本浩次(エレファントカシマシ)がステージに現れ、客席からはさらに大きな歓声があがった。椎名と宮本の共演はNHK紅白歌合戦以来、フリーライブで二人のステージが見れるというビックサプライズが音楽祭に一層の華を添えた。
その後も新妻聖子や平昌オリンピックの開・閉会式の音楽監督を務めた梁邦彦、堂珍嘉邦など、豪華アーティストたちが次々登場。新妻と堂珍の「美女と野獣」では美しい二人のハーモニーが奏でられ、日比谷音楽祭ならではのコラボレーションが披露された。
亀田誠治の呼び込みで登場したナオト・インティライミは、亀田が「ティライミ」の部分を“噛んだ”といい登場をやり直し、観客も二人のやりとりに和んだ。ナオト・インティライミの「カーニバる?」では、イントロから観客も立ち上がってタオルを振り回すなど、熱狂的に盛り上がった。
◎イベント情報
【日比谷音楽祭】
2019年6月1日(土)、2日(日)
日比谷公園 ※一部のプログラムは東京ミッドタウン日比谷内で開催
来場者数:
<6/1>35.000人
<6/2>65.000人
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