2019/04/25
【コーチェラ・フェスティバル2019】ウィークエンド1でのライブで、観客にスマホをしまうよう促したチャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァー。当時彼は、「これはコンサートじゃない。これは教会なんだ」と説明していたが、せっかくライブに来ているのだから、しっかり体感してほしいという願いから発した言葉だったのかもしれない。
そんな彼が2019年4月24日に、“PHAROS AR”という新しい拡張現実(AR)アプリをリリースした。“世界初のクロス・プラットフォーム、マルチプレイヤーAR音楽体験”と銘打ったこのアプリは、ライブに来られないファンに別の革新的な方法で自身の音楽を体感してもらうために開発された。
アプリの一環として公開された「algorhythm」は、ガンビーノの【ディス・イズ・アメリカ・ツアー】で披露されていた新曲で、ツアー前にチケットを買ったファンに予習用のデモ・ヴァージョンが送付されていたものの、正式な形でリリースされるのは今回が初めてだ。
MediaMonksが開発したPHAROS ARは、リアルタイム・ゲーム・エンジンUnityを利用し、ユーザーをトロピカルなペトログリフ(岩絵)の宇宙へと連れ出す。GoogleのARCore Cloud Anchors技術を使うことで、一か所にいる複数のプレイヤーが、ガンビーノの最新曲をアンロックするためにその空間を同時に探索することが可能だ。
グローヴァーは、2016年に『アウェイクン、マイ・ラヴ!』収録曲「Me and Your Mama」の360°VRミュージック・ビデオを制作したり、2017年にヴァーチャル・リアリティーのアナログ盤を発売するなど、以前より積極的に自身の音楽とVR技術を融合させてきた。
今回のアプリも体験を重視してか、説明は最小限に抑えられ、ユーザーが一人で、または最大3人までの友人と共にPHAROS ARの世界を探検するよう促されている。ヘッドセットは必要ないものの、音のいいヘッドフォンを使用した方がフル・トラックに行き着くまでの空間音響ループを十分に認識することができるそうだ。
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