2019/04/25 11:00
4月25日は80年代に活躍したアメリカのファンク・バンド、ザップ(ZAPP)の中心人物として知られるボーカリスト/ギタリストのロジャー・トラウトマンの命日。
1951年11月29日、アメリカ・オハイオ州ハミルトン生まれのロジャー・トラウトマンは、1978年に兄弟のレスター、ラリー、テリーとともにファンク・バンド、ザップを結成。幼なじみだったブーツィー・コリンズや、ジョージ・クリントンらPファンク勢全面バックアップのもと、1980年にメジャーデビュー。ロジャーはバンド活動と並行して翌年ソロ・デビューも果たしトーク・ボックスを駆使したボーカルと軽快なカッティング・ギターで80年代ファンク界の代表人物のひとりとなった。ロジャーのオリジナリティ溢れるボーカル・スタイルがのちの音楽シーンに与えた影響は大きく、ファンク界のみならずトーク・ボックスのパイオニアとして広くリスペクトされている。また、90年代後半のヒップホップ・シーンでは数多くのアーティストによってザップ&ソロ楽曲がサンプリングされているほか、2パックとドクター・ドレーによる全米ビルボードNo.1ソング「カリフォルニア・ラヴ」(1995年)ではロジャーが大フィーチャーされるなど、再び脚光を浴びる存在に。しかし、1999年4月25日、地元オハイオでロジャーが銃撃され死亡。そのすぐ近くで同じくザップのメンバーだった実兄ラリーが自殺しているところが発見された。
メンバーであり家族を失ったザップはバンド継続が危ぶまれたが、残されたテリー、レスターを中心にこの悲劇を乗り越え、ロジャーの担っていた役割をメンバー全員が担うといった新たなスタイルのもと現在まで精力的に活動を続行。コンスタントに来日も果たしており2015年の【SUMMER SONIC】での同ステージ出演を機にタキシード(Tuxedo)とコラボレーションを行ったことも話題に。また、昨年10月には15年ぶりとなる最新アルバム『ZAPP VII: ROGER & FRIENDS』をリリースしている。
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