2019/04/20
HIROOMI TOSAKAの新曲「SUPERMOON」が勢いに乗っている。4月10日にリリースされたばかりで、今週初登場5位を記録した(【表1】)。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのヴォーカルとして絶大な人気を誇る彼は、すでに昨年ソロ・アルバムを発表済みであり、これまでに配信でのシングル・リリースもあったが、フィジカルのシングルCDのリリースは今回が初めてだ。
チャートの内訳を見ると、やはり圧倒的にCDの売上が大きな要素となっている。彼のファンにとっては、まだまだフィジカルが有効だということを物語っている。また、ツイッターのポイントが4位と高いのも特徴的だ。ここからは、熱心なファンが話題にしているということや、まさに今注目の人物であることがよくわかる。
「SUPERMOON」に収録されている「BLUE SAPPHIRE」も急上昇中で、今週12位となっている(【表2】)。この曲は映画『名探偵コナン紺青の拳(フィスト)』の主題歌として3月の時点で告知されており、一足早くミュージックビデオも公開されていた。カップリング曲ということもあり、フィジカルのCDの売上が加算されていないが、コナン人気によるグレーユーザーからの支持が高くダウンロードやストリーミングのポイントを伸ばしての高順位となっている。
チャートの推移を見る限りでは、「SUPERMOON」自体はコアファン中心という印象だが、映画の盛り上がり次第では「BLUE SAPPHIRE」の方がより長くチャート上位に残り続ける可能性が高い。これは彼にとってひとつの大きなチャンスであり、さらにいえば、ソロ・アーティストとしてのステップアップにもなり得る。この動きによって、おそらく次作の展開にも影響してくるだろう。「SUPERMOON」と「BLUE SAPPHIRE」のチャート・アクションに、ぜひ注目していただきたい。Text:栗本斉
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