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2019/03/14

ヒュー・ジャックマン、2020年上演のブロードウェイ・ミュージカル主演に

 ヒュー・ジャックマンが、2020年にブロードウェイでリバイバル上演される『ザ・ミュージック・マン』に主演することが発表された。ジャックマンにとって約17年ぶりのブロードウェイ・ミュージカル出演となる。

 2019年3月12日にジャックマンがSNSにプロモーション写真を投稿したことで憶測が広がっていたが、翌13日にプロデューサーのスコット・ルディン(Scott Rudin)が事実であると認めた。

 『ザ・ミュージック・マン』は、1957年に初演されたメレディス・ウィルソンによる名作ミュージカルで、ジャックマンは主人公の魅力的な詐欺師“プロフェッサー”・ハロルド・ヒルを演じる。男子のマーチング・バンドを立ち上げると地域住民を騙し、ユニフォームや楽器の代金を集めてトンズラするという詐欺を繰り返してきた彼は、ある日、米アイオワ州リヴァー・シティを訪れる。そこで出会った司書でピアノ教師のマリアンに惹かれるが、最初から彼の詐欺を疑っていた彼女は、証拠を突きつけて計画を暴こうとする。だが彼女は、根っからの悪人ではない彼を徐々に見直し、ロマンスが芽生えるが、その後さまざまないざこざが起きるというストーリーだ。

 ジャックマンは声明で、「僕が初めて参加したミュージカルが、この素晴らしい“ザ・ミュージック・マン”だった。あれは1983年のことで、僕はオーストラリアのシドニーにあるノックス・グラマー・スクールの生徒だった。僕の役は巡回セールスマンの一人で、あの忘れられないオープニング・ナンバーを実際に(大体)覚えていると思う!おそらくあの瞬間に僕の中で演劇の魔法が生まれたんだ」とコメントしている。

 さらに彼は、「“ザ・ミュージック・マン”をブロードウェイで再演するアイデアは、ずいぶん長い間僕の脳裏に潜んでいた。もしかすると35年間も。スコット・ルディンから電話でこのアイデアを聞いた時、ぼうぜんとしてしまった。ようやくこれができることにとても感動している」と述べている。

 ヒュー・ジャックマンは、大作アクション映画のヒーローから、レトロな名作ミュージカルの主演までこなせる稀有なスターだ。2003年に【トニー賞】受賞ミュージカル『ザ・ボーイ・フロム・オズ』でブロードウェイ・デビューを果たしてから今日まで、彼が出演すれば作品は当たるという、信頼できる保証のような存在となっている。

 『ザ・ボーイ・フロム・オズ』以降、彼は2009年の劇『A Steady Rain』、2014年の劇『The River』、そして2011年のコンサート・ショーケース『Hugh Jackman, Back on Broadway』でブロードウェイに出演し、8,340万ドル(約93億円)の総収益を挙げている。

 『ザ・ミュージック・マン』はJerry Zaksが監督し、振り付けをWarren Carlyle、セットと衣装デザインをSanto Loquasto、照明をNatasha Katz、音響をScott Lehrer、ダンス・アレンジをDavid Chaseがそれぞれ担当する。オーケストレーションはJonathan Tunickで、音楽監督はPatrick Vaccarielloが務める。Vaccarielloは『ザ・ボーイ・フロム・オズ』と『Hugh Jackman, Back on Broadway』の音楽監督も務めたベテランだ。

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