2019/02/25
現地時間2019年2月22日に10件の性的虐待容疑で告発されたR.ケリーが、当日に米シカゴの警察署に出頭したが、24日の時点でイリノイ州クック郡刑務所に収監されたままであることが郡保安官事務所の収監者検索サービスで判明した。
52歳のケリー、本名ロバート・ケリーは、3人の未成年者を含む4人の被害者に対する刑事事件となる加重性的虐待容疑が掛けられている。2月23日に行われた保釈聴聞会で、保釈金額が100万ドル(約1.1億円)と決定されたため、ケリーが解放されるにはその10分の1を納める必要があった。
保釈金が支払われていないのは、複数のテクニカルな問題が関係しているかもしれない。保釈金はクレジットカード、現金、またはチェックでの支払いが可能だ。たとえばチェックに記載された金額が実際に支払えるのか確認するために、裁判所職員が銀行職員と直接連絡できなければならないため、銀行が休みの日曜日には手続きが進まない場合がある。
ケリーの弁護士スティーヴ・グリーンバーグ(Steve Greenberg)は、聴聞会後に記者団に対し、「(ケリーは)ロック・スターだ。彼は同意のないセックスなどする必要はない」と、疑惑を否定した。
裁判官がケリーにパスポートの返納を命じたため、4月に予定されていた欧州ツアーが不可能になった。ケリーは自身に対する疑惑が再燃し始めてから、法的問題の影に挑むかのようにドイツとオランダでのライブをセッティングしていたが、グリーンバーグはツアーが予定されていた事実はないと否定している。
ケリーに掛けられた新たな嫌疑にはそれぞれが最長で7年の実刑が科せられ、連続して執行できることから、彼が有罪となった場合最長で70年の懲役刑になる可能性がある。なお、執行猶予の選択肢も消えたわけではない。
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