2019/02/15 12:30
R.ケリーが未成年者と性行為に及んでいる動画を、新たな証拠として米シカゴの検察当局に提出したと、弁護士のマイケル・アヴェナッティ(Michael Avenatti)が2019年2月14日に明らかにした。
この動画は、2008年にケリーが無罪になった児童ポルノ裁判で証拠として使われたものではないとアヴェナッティは語っている。CNNによると、約45分の動画には、自分の体の部位を“14歳のもの”と呼ぶ女の子とセックスをしているケリーらしき男性が映っている。
米イリノイ州クック郡の州検事キム・フォックス(Kim Foxx)の代理人であるタンドラ・シモントン(Tandra Simonton)は、検事局が捜査を進めているのかについて肯定も否定もしなかった。
ケリーの女性や未成年者に対する性的不品行疑惑について、本人と弁護団は何年も否定し続けてきた。彼の弁護士は新たな証拠についてコメントの求めに応じていない。
アヴェナッティによると、新しい動画は、全米で行われた参考人事情聴取や書類/証拠品の調査を含む10か月に及ぶ捜査で浮上した。彼はAP通信に対し、提出した人物はケリーと動画の女性の知り合いであることは明かしたが、この人物がこのテープをどこに保管していたのか、また何故これまで当局に提出していなかったのかについては知らないと語っている。
先月、複数の女性の証言をもとにR.ケリーをめぐる疑惑を浮き彫りにしたLifetimeのドキュメンタリー・シリーズ『Surviving R. Kelly』(サバイビング・R.ケリー)が放送され、警察は情報提供を求めていた。
過去のものに加え、新たな疑いも浮上したことから、#MeTooや#MuteRKelly(ミュート・R.ケリー)などのソーシャル・メディア運動の活動家たちは、ストリーミング・サービスにケリーの音楽を削除するよう要求し、プロモーターにライブのブッキングをしないよう呼びかけている。米ニューヨークのソニー・ミュージック本社前や、シカゴにあるケリーのスタジオ前では抗議デモも行われた。
アヴェナッティは、ドナルド・トランプ米大統領を相手取り訴訟を起こしたポルノ女優のストーミー・ダニエルズを弁護したことで知られる。ケリーによる未成年者への性的暴行に関する複数の事案に関して、2018年4月に彼の事務所が依頼を受けたと話している。
R.ケリー、本名ロバート・ケリーはすべての疑惑について否定しており、彼の弁護士スティーヴ・グリーンバーグ(Steve Greenberg)は、彼がテレビの中傷番組の犠牲者であると述べた。「(ケリーは)そうと知りながら未成年の女性とセックスをしたことはなく、誰かを無理強いしたこともなく、誰かを監禁したこともなく、誰かを虐待したこともない」とグリーンバーグは主張している。
アヴェナッティは、フォックス州検事と協力していると話している。彼はケリーを“若く、弱い立場にある女の子”を食い物にする“捕食者”と呼び、「彼に自らの行為の責任を取らせる時がようやく来た」と述べている。
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