2019/02/03 14:00
1月27日に嵐が2020年末で活動休止することを発表した。
ドラマやバラエティー番組、CMなど、テレビでメンバーの顔を見ない日はないが、1999年のデビューから20年間、作品もコンスタントに発表し続けている。長くトップアイドルとして走り続ける嵐が人気を拡大していく過程を、SoundScan JAPANのデータを使って作品の売上の面から辿ってみる。
楽曲とタイアップの内容に左右されるシングルは参考にとどめ、ここではアルバムの売上からファン獲得の軌跡を探る。
グラフ1(グラフ1:http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72240/2 )に歴代アルバムの累計売上数を示す。デビュー作が一番濃い青色で現在に近づくにつれて色を薄くしている。
最初のアルバム『ARASHI No.1-嵐は嵐を呼ぶ-』を発表したのは2001年1月で、最初の1ヶ月で30万枚超を売り上げた。その後オリジナルアルバムはほぼ1年に1作、ベスト盤を2~3年に1作発表しているが、最初の数年間、今となっては意外なほど売上は大きくなかったことがわかる。
その状況が変わり始めるのが2006年に『ARASHIC』を発表した辺りだ。売上がほぼ横ばいになる時期が少し遅くなっていることがグラフから読み取れる。そしてその傾向は2007年の『Time』でより顕著になり、左端の立ち上がりが縦にも横にも大きくなっている。これは発売から時間が経ってから買う人が増えていることを示している。発売日に買う人がほとんどであればグラフは水平だ。
同じ頃シングルセールスも大きく伸びていて、2009年の『All the BEST! 1999-2009』の頃には水準がぐっと上がっている。2007年から2009年にかけての変化は目覚ましい。
ここでグラフ2(グラフ2:http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72240/3 )のビデオの状況を見てみる。これも紫色が濃い方がデビュー時の作品で現在に近づくほど薄い色で表している。すると、こちらもやはり2007年の『ARASHI AROUND ASIA + in DOME』辺りで売上の水準が目に見えて変化している。そして2009年の『ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO』の飛躍的な伸びへとつながっていくのだ。
もう一つビデオのグラフから読み取れることは、過去の作品が売れ続けていることだ。アルバムではほぼ横ばいになっている頃でもビデオは伸び続ける。だいぶ緩やかになったとはいえ、2003年に発表した『How's it going? SUMMER CONCERT 2003』が今もまだカーブは上昇中だ。嵐はビデオの年間売上で何度も1位になっているほどビデオに強いが、ダンスやトークなどのパフォーマンスを含めてこその嵐ということだろう。 活動休止までの2年間、嵐の更なる活躍を期待したい。
シングルセールス歴代TOP10(いずれも現在の累計売上数)
1位:『Breathless/Calling』 89.4万枚
2位:『A・RA・SHI/明日に向かって』 88.2万枚
3位:『I seek/Daylight』 85.3万枚
4位:『Monster』 71.7万枚
5位:『Troublemaker』 69.3万枚
6位:『Doors -勇気の軌跡-』 68.0万枚
7位:『果てない空』 64.9万枚
8位:『GUTS!』 63.8万枚
9位:『Believe/曇りのち、快晴』 63.8万枚
10位:『ワイルド アット ハート』 63.3万枚
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