2019/01/30
R.ケリーがニュー・アルバムのレコーディングを終え、近くリリースする意向であることがわかった。米ソニーの子会社RCAレコードから契約を解除された彼は、現在リリースする方法を検討していると米ビルボードが報じている。
レコーディングはまだRCAレコードに所属していたころに進めていたものの、2019年1月に契約が打ち切られた際に未発表曲の権利をケリーが取り戻したと関係者は語っている。ソニーは、1月上旬に放映されたドキュメンタリー・シリーズ『Surviving R. Kelly』(サバイビング・R.ケリー)の中で、複数の女性がケリーによる性的暴行被害を告発したことを重く受け止め、契約解除に踏み切った。ケリーに対する性的暴行や虐待の告発は何年も前からなされており、2008年に彼は児童ポルノ容疑で告訴されたが無罪判決を受けた。彼は不祥事の疑惑をすべて否定している。
ケリーが今後どのような形でニュー・アルバムをリリースするのかは不透明だが、インディーズで販売、新たなレーベルと契約、Spotifyに直接アップロードなど、選択肢はたくさんある。Spotifyに関しては、直接アップロードする機能はまだベータ段階で、現在限られたアーティストにしか公開されておらず、ケリーは含まれていないと同社の代表者は話している。ケリーのチームはドキュメンタリーが公開される数か月前から新しい販売元を探していたものの、期待されていたほどスムーズに発売できないかもしれないと複数の関係者が米ビルボードに語っている。ケリーの弁護士は、音楽リリースに関するコメントを避けた。
ケリーはソロ・デビュー・アルバム『12PLAY』を1993年11月にリリースし、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場2位を記録した。それから2013年まで14枚のTOP10アルバムを連発、そのうち6作はNo.1を獲得し、ソング・チャート“Hot 100”TOP5にも7曲送り込んでいる。彼の最新アルバムは2016年の『12ナイツ・オブ・クリスマス』で、これがソニーでの最後のアルバムとなった。彼は1月に個人として「I Admit」と「Born To My Music」をSoundCloudでリリースしている。
ニールセン・ミュージックによると、R.ケリーの過去作のストリーミングは『Surviving R. Kelly』シリーズの最終話放映後、初回放送日と比較して全米で116%増加したが、ラジオでは大幅に減少した。
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