2019/01/18
ニールセン・ミュージックが、2018年に全米でカセットの売上げが、前年178,000本から219,000本へと上昇し、前年比23%増となったことを発表した。
昨年1億4100万枚を売り上げたアルバムのマーケット全体と比較すると、ごくわずかなセールス数に思えるが、数年前となる2014年の総売り上げが50,000本だったことを考えると、その人気が年々高まっていることがわかり、主流の音楽フォーマットでなくなったものの健闘していると言えるだろう。
2018年に最も売れたカセットとなったのは、24,000本を売り上げた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:オーサム・ミックス・VOL.1』。本作は、2015年と2016年も最も売れたカセットだった。翌年は、続編サウンドトラック『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:オーサム・ミックス・VOL.2』が首位を制し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの作品は、2018年まで4年連続で1位を獲得したことになる。なお、“VOL.2”は今年2位につけている。また、6位には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のアニメ版TVシリーズのサウンドトラック『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コスミック・ミックス・VOL.1』がランクインした。
黄色のカセットとして発売された、トゥエンティ・ワン・パイロッツの最新作『トレンチ』は7,000本で、3位となった。続いて『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のサウンドトラックを4位に挟み、ブリトニー・スピアーズのデビュー作『ベイビー・ワン・モア・タイム』が4,000本で5位をマークした。
2018年にリリース20周年を迎えた『ベイビー・ワン・モア・タイム』は、米大手スーパーのターゲットにてピンク色のカセットが限定発売された。米ビルボード・アルバム・チャート“Hot 100”で首位デビューを果たした今作は、全米で現在まで1060万枚のセールスを記録しており、そのうちの149万はカセットの売り上げとなっている。
過去の作品の再発としては、30周年を迎えたガンズ・アンド・ローゼズのデビュー・アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』が7位、リリースから25周年となったウータン・クランのデビュー作『燃えよウータン』が10位にランクインした。
2018年に1,000本以上のカセット売り上げたアルバムは計28作品で、2017年は17作品、2016年は25作品だった。
◎2018年に米国で最も売れたカセット・アルバムTOP10(集計期間:2017年12月29日~2019年1月3日)
1位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:オーサム・ミックス・VOL.1』VA 24,000本
2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:オーサム・ミックス・VOL.2』VA 19,000本
3位『トレンチ』トゥエンティ・ワン・パイロッツ 7,000本
4位『ストレンジャー・シングス 未知の世界』サウンドトラック 5,000本
5位『ベイビー・ワン・モア・タイム』ブリトニー・スピアーズ 4,000本
6位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コスミック・ミックス・VOL.1』VA 3,000本
7位『アペタイト・フォー・ディストラクション』ガンズ・アンド・ローゼズ 3,000本
8位『The $5.98 EP - Garage Days Re-Revisited』メタリカ 3,000本
9位『ホエア・ノー・ワン・スタンズ・アローン』エルヴィス・プレスリー 2,000本
10位『燃えよウータン』ウータン・クラン 2,000本
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
<インタビュー>Aile The Shotaが今考える、「リアル」で「ポップ」であるということ――より自らと向き合い、“J-POPSTAR”への道を固めた1stアルバム『REAL POP』
2
SEVENTEENが癒し&傷を表現、日本4thシングル『消費期限』コンセプトフォト
3
【先ヨミ・デジタル】Stray Kids『GIANT』がDLアルバム首位走行中 Sound Horizon/三代目JSBが続く
4
<インタビュー>LiSA 全国アリーナツアーで決めた“戦い続ける”覚悟――今だから持つ自信と不安、そして至った新曲「QUEEN」
5
【先ヨミ】Stray Kids『GIANT』26.4万枚で現在アルバム1位走行中
インタビュー・タイムマシン
注目の画像