2019/01/15 14:20
2019年1月13日、マルーン5が来月2月3日に開催される【第53回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーへの参加を公式プロモーション映像でようやく認めた。昨年9月から出演が噂されていたものの、バンド側からの正式コメントがないまま年を越えるという異例の事態になっていた。
マルーン5は、今回もコメントは発表していないが、Twitterで公開された動画では、マーチング・バンドのドラムのリズムに乗せてバンドのメンバーがウォーミングアップをしたり、大勢の観客の前でライブをしている映像がモンタージュで展開されている。後半にはトラヴィス・スコットと、今回の【スーパーボウル】が開催される米アトランタ出身ラッパーのビッグ・ボーイも登場しており、出演をほぼ認めた形だ。NFLも【スーパーボウル】の公式ウェブサイトで同じ動画を公開している。
【第53回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーに関しては、多くの大物アーティストがNFLに抗議する意味で出演を断っていたことが明らかになっている。ことの発端は、2016年に米サンフランシスコ・フォーティーナイナーズのクォーターバックだったコリン・キャパニックが、米国における黒人差別に抗議するため国歌斉唱の際に膝をつき始めたことだった。その後賛同した多くの選手が同様の意思表示をするようになったことからNFL上層部と衝突する事態となり、トランプ米大統領が怒りの声明を発表するなど騒ぎが拡大した。キャパニックは、2017年3月からNFLでプレイできておらず、自分を雇わないよう共謀しているとして、2018年秋にリーグやオーナーたちに対し苦情を申し立てている。
こうしたなか、キャパニックを支持する観点から、判明しているだけでもリアーナ、アデル、ジェイ・Z、カーディ・Bらがハーフタイム・ショーへの参加を拒否している。出演が決定したと報じられたマルーン5に対してもアーティストやファンから辞退を促す声が高まっていた。また、ゲスト・アーティストもなかなか決まらない状態が続いているとも報じられていたが、トラヴィス・スコットは、NFL側が自身とともに50万ドル(約5,400万円)をDream Corpsに寄付することを条件に承諾したと発表している。
Dream Corpsは、オバマ政権のグリーン・ジョブ特別顧問だったヴァン・ジョーンズが、2014年に発足した社会的公正を促進する団体で、スコットは「信念に従って行動する者を俺は支持する。アーティストとして自分には元気を与える力があると知っている。だから【スーパーボウル】ハーフタイム出演を承諾する前に、俺と一緒にNFL側がこの大切な寄付をすることを確認した。Dream Corpsと、変化をもたらして広める彼らの活動をサポートできることは光栄だ」とコメントしている。
【第53回NFLスーパーボウル】は、2019年2月3日に米アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催される。
◎マルーン5による投稿
https://twitter.com/maroon5/status/1084532906943406080
#SBLIII pic.twitter.com/dWKJQDS9ap
— Maroon 5 (@maroon5) January 13, 2019
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