2018/12/20 14:00
ネヴィル・ブラザーズのリーダー的存在で、ミーターズでも活躍したアート・ネヴィルが、音楽活動からの引退を表明した。
2018年12月17日に81歳になったアートは声明で、「支持してもらった素晴らしい年月と、われわれの音楽を世界と共有させてくれた」ことへの感謝を、ファンに向けて綴っている。
“Poppa Funk”の異名を持つアートは、1960年代にミーターズを結成。50周年を迎えたオリジナル・ミーターズと、1994年から活動しているファンキー・ミーターズのメンバーとして、昨年末までツアーを続けていた。ファンキー・ミーターズのほかのメンバーは、オリジナルのベーシスト、ジョージ・ポーター・ジュニアと、ネヴィル・ブラザーズのギタリスト、ブライアン・ストルツで、今年アートの代わりを務めていた甥のアイヴァン・ネヴィルが、2019年の25周年に向けて今後もキーボードを担当するようだ。
オリジナル・ミーターズには、アートの弟シリル、レオ・ノセンテリ、ジョー・“ジガブー”・モデリストも在籍していた。「Cissy Strut」や「Sophisticated Cissy」のような特有のシンコペーション・ファンクで知られ、ニューオーリンズ・サウンドを代表する故アラン・トゥーサンやドクター・ジョンのセッションでもなくてはならない存在だった。また、1975年のザ・ローリング・ストーンズの【Tour of the Americas】で前座を務めている。ミーターズは2018年の【第60回グラミー賞】で生涯業績賞を受賞した。
一方、アートは弟のアーロン、チャールズ、シリルとともに1977年に結成したネヴィル・ブラザーズでも活躍した。数々のリリースのなかでも突出していたのが、ダニエル・ラノワ(U2/ボブ・ディラン/ウィリー・ネルソン)がプロデュースした1989年の『Yellow Moon』で、【グラミー賞】受賞の「Healing Chant」が収録されている。ネヴィル・ブラザーズは2015年に故郷の米ニューオーリンズでフェアウェル・コンサートを開催した。
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