2018/12/21
全米で大ヒットを記録した『アリー/ スター誕生』の一押しシーンである大迫力のライブ映像が、実は本当のライブで撮影されていることをご存知だろうか?
レディー・ガガ演じるアリーの感動のシンデレラストーリーは然ることながら、本作の大ヒットにはこの映画の為に書き下ろされた至極の楽曲の存在が欠かせない。そしてその“うた”をできるだけリアルに表現する為に、なんと監督のブラッドリー・クーパーは実際のライブ会場で撮影をすることにこだわったという。ブラッドリーは「【コーチェラ】でのロケは素晴らしかった。大観衆を前に歌うショットを撮る必要があったので、週末に2度撮影をさせてもらうことができたんだ。合計すると5日撮影できた」と明かす。幸運にも、その年の【コーチェラ】で、妊娠のため出演を辞退したビヨンセに替わってヘッドライナーを務めたのがレディー・ガガだった。
さらにブラッドリーはカントリー・ミュージックの祭典【ステージコーチ】でも撮影を行っている。「映画のオープニング場面で撮影させてもらったのは、ジェイミー・ジョンソンとウィリー・ネルソンの出番の間だったんだ。ウィリーは、自分たちの出番のうちの8分間を僕らに譲ってくれた。僕らは、ステージに立って、『こんにちは! ブラッドリー・クーパーです。いま映画を作っています! それじゃ、いきます!』といって演奏を始めたんだよ」と、世界有数の音楽の祭典で最高のひと時を過ごしたようだ。ちなみに、本作の音楽を手掛けているのがウィリー・ネルソンの息子ルーカスで、ルーカスはブラッドリー演じるジャクソンのバンドメンバーとして、映画でもパフォーマンスしている。
また「個人的に最高だったのは【グラストンベリー】での撮影だね。もともと僕は毎年行ってるんだけど、あのピラミッドステージにジャクソンを立たせたいと思ったんだ。だってあの8万人の前で演奏するのはすごいステータスだからね! クリス・クリストファーソンの出番の4分間をもらって演奏することができたんだよ!」と、なんと世界最大規模のロック・フェスティバルでも実際に撮影したことを明かした。
製作総指揮を務めるビル・ガーバーは、「【グラストンベリー】においては、ブラッドリーが企画の早い段階からコンサートのプロモーターたちと協力体制を作ってくれたのがよかった。彼らもブラッドリーの監督としての情熱を感じてくれたのでしょうね。先方もブラッドリーのヴィジョンをちゃんと理解してくれていてね。たまに『レディオヘッドがサウンドチェックをするから退散してくれ!』なんて言われることもあったけどね(笑)」と語り、許可取りにはブラッドリーの影響が大きかったことを振り返る。
本物のライブにこだわったブラッドリーは「この映画を撮影したいと思ったきっかけは、メタリカのコンサートに行った時なんだ。その時、ステージの後ろに立たせてもらったんだけど、ドラムキットの後ろに立った時、息を呑んだんだ。『オーマイゴッド! この迫力を皆に見せなきゃいけない!』とね。だからこの映画のライブシーンでは決してステージを離れないと決めたんだ。本物のステージからのスケール感を感じて欲しくてね。観客には一緒にステージにいる気分を味わってもらいたかったんだ」と、本物の迫力を体感してもらいたかったからと話す。
ブラッドリーの言葉通り、本作のライブシーンは超リアル。そしてこのライブシーンを本当に味わう為におすすめなのが、立体音響でガガやブラッドリーの歌声を楽しむことができるドルビーアトモスや、迫力の大スクリーンであたかもステージ上にいるかのような興奮を味わえるIMAXシアターでの鑑賞だ。どちらもライブシーンの熱狂を100%味わうのには欠かせない鑑賞方法だ。映画『アリー/ スター誕生』は2018年12月21日より、公開スタート。
◎公開情報
『アリー/ スター誕生』
2018年12月21日(金)より、全国ロードショー
監督&製作:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
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