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2018/12/03

『くるみ割り人形と秘密の王国』作曲家ジェームズ・ニュートン・ハワードが手掛ける至高の楽曲に注目

 『美女と野獣』のディズニーが、超一流のスタッフ&キャストを結集して不朽の名作「くるみ割り人形」を実写映画化した『くるみ割り人形と秘密の王国』が絶賛公開中だ。

 昨年大ヒットを記録した『美女と野獣』や『ラ・ラ・ランド』、そして今劇場で注目を集めている『ボヘミアン・ラプソディ』など、“映画×音楽”という組み合わせは、近年のヒット映画の条件と思えるほどだ。そして、この『くるみ割り人形と秘密の王国』も、映画と音楽の融合という意味では注目せざるを得ない作品である。「くるみ割り人形」と言えば、バレエの代表的な演目の一つとして知られ、使用されている楽曲はロシアの名作曲家チャイコフスキーが手掛けた名曲ばかり。「行進曲」、「金平糖の精の踊り」、「花のワルツ」、「葦笛の踊り」など、誰しもが一度は聴いたことがある馴染み深い曲ばかりである。ディズニーが手掛けた本作でも、それら代表曲は劇中の要所で使用されている他、新たなアレンジが加えられたことで新たな魅力を放っている。そんな本作の音楽を担当したのが、ジェームズ・ニュートン・ハワードだ。

 映画音楽の巨匠と言えば、『スター・ウォーズ』シリーズのテーマ曲や、『ハリー・ポッター』シリーズの楽曲など多くの名曲を手掛けたジョン・ウィリアムズや、『ライオンキング』(1994)、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られるハンス・ジマーなどが有名だが、本作を手掛けたジェームズ・ニュートン・ハワードも彼らに勝るとも劣らない実績と実力の持ち主。ジェームズは、これまでに『メジャーリーグ』(1989)や、『プリティ・ウーマン』(1990)、最近ではハンス・ジマーと共に『ダークナイト』(2008)の楽曲に参加。さらには、現在最新作が公開中の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)の楽曲も担当した。本作でも、見事な手腕を振るい作品を彩っているジェームズは、「本作では、ストーリーを伝える上で、物理的にチャイコフスキーの楽曲全てを使用することができないので、編集が必要なことは分かっていました。今回の編曲や曲の調整を行う作業では、音楽に対する責任というものを常に忘れないように努めました」と、名曲たちのアレンジに細心の注意を払ったようだ。

 本作では、世界中で注目を集める若き音楽家2人も参加している。1人は、天才指揮者としてタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」(09年版)にも選ばれたグスターボ・ドゥダメル。そして、もう1人はオリンピックや、【グラミー賞】など世界的なイベントに引っ張りだこな中国の天才ピアニスト、ラン・ランだ。ジェームズは、「彼らのような一流の音楽家とコラボレーションすることは、私にインスピレーションを与えてくれると共に、映画の中での音楽の方向性を明確にする手助けとなりました」と2人に敬意を払っている。

 ラン・ランは、先日、日本で行われたイベントで、ジェームズについて「チャイコフスキー版の持つ叙情的な大きなメロディラインに対して、本作の音楽を手掛けたジェームズ・ニュートン・ハワードの『くるみ割り人形』はチャイコフスキー版にはない繊細さや色彩感もあり、物語をパーフェクトにたどっていくような楽曲です。全く違う2つのアプローチの楽曲を映画が橋渡しとなって映像としてまとめられているのが素晴らしいと思います」と大絶賛。これに対し、グスターボも「『くるみ割り人形』はすでに完璧の域に達した作品。そこに天才作曲家であるハワードが、尊敬の念を払いながらも、抜群の音楽的センスを加えていき、ユニークで素晴らしいスコアを作り上げました。指揮者にとっては夢のような楽曲でした」と振り返っている。実力派ぞろいの音楽家たちによる至高の楽曲たちによって描かれる『くるみ割り人形と秘密の王国』は、現在公開中。


◎公開情報
『くるみ割り人形と秘密の王国』
大ヒット公開中
監督:ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
指揮:グスターボ・ドゥダメル
出演:キーラ・ナイトレイ、マッケンジー・フォイ、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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