2018/12/02
12月2日は“20世紀最高のソプラノ歌手”と称されたソプラノ歌手、マリア・カラスの誕生日。
マリア・カラスは今から95年前、1923年12月2日(4日生まれという説もあり)アメリカ・ニューヨーク生まれ。1937年にギリシャへと移住し、13歳でアテネ音楽院に入学。恩師となるエルビラ・デ・イダルゴと出会い、アテネのギリシャ国立劇場で『フィデリオ』『トスカ』『カヴァレリア・ルスティカーナ』などに出演。その後、一度はアメリカに拠点を移すも不遇の時代を過ごし、1947年にイタリア・ヴェローナへ。アレーナ・ディ・ヴェローナ(野外劇場)の舞台にて、のちに夫となる28歳年上の実業家、バティスタ・メネギーニに見い出され、『ワルキューレ』『清教徒』への出演で注目を集める存在に。1951年にはメキシコのベジャス・アルテス宮殿で『ノルマ』『椿姫』『ランメルモールのルチア』、1952年にはコヴェント・ガーデンの舞台で『ノルマ』を歌い話題となり、以降もスカラ座やニューヨークのメトロポリタン歌劇場など、世界有数のオペラハウスでの公演がいずれも大成功を収め、豊かな表現力とその歌声、エキゾティックな美貌と圧倒的なカリスマ性で世界中の多くの人々を魅了した。
しかし、彼女の絶頂期は長くは続かず、1958年にはローマ歌劇場のこけら落とし公演で体調不良を理由に途中で舞台を降り、大バッシングを受ける事態に。その後は半引退状態となったり、夫とは別の男性と恋に落ち、泥沼の離婚騒動を繰り広げるなど、波乱の人生を送ることになったマリア・カラス。1973年~74年にかけてジュゼッペ・ディ・ステファノと共におこなったワールドツアーをおこなうが、1977年9月16日、パリの自宅にて心臓発作のため53歳で息を引き取っている。1974年におこなわれた日本公演は、マリアにとって生涯最後の公式コンサートとなっている。
早過ぎるディーヴァの死から41年。マリア・カラスの波乱の人生とその真実に迫るドキュメンタリー映画『私は、マリア・カラス』が12月21日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他にて全国順次公開される。
◎公開情報
『私は、マリア・カラス』
2018年12月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:トム・ヴォルフ
朗読:ファニー・アルダン
画像:©2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinéma
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