2018/11/09
全米を旅する音楽ドキュメンタリー映画『アメリカン・ミュージック・ジャーニー』より、アロー・ブラックとマクギリブレイ監督のオフィシャルインタビューが到着した。
本作は、シンガーソングライターのアロー・ブラックが、歴史のある多様な音楽スタイルを学ぶためにロサンゼルスを出発、ニューヨーク、シカゴ、ニューオーリンズ、マイアミなどアメリカ音楽が生まれた全米各地の街を巡り、新たな歌を完成させていくストーリー。アローは、アメリカ音楽における最重要人物ともいえる二人のレジェンド、ルイ・アームストロング、エルヴィス・プレスリーの足跡をたどり、「ジ・イン・クラウド」が全米で大ヒットを記録したジャズピアニストのラムゼイ・ルイス、全世界で1億枚セールスを記録、7度のグラミー賞受賞を誇るラテン・ポップの女王グロリア・エステファンなど名だたるミュージシャンや友人たちと出会い、絆を深め、音楽の持つ計り知れない力を感じてゆく。
アロー・ブラックは、今年4月に28歳の若さで夭逝したアヴィーチーとコラボレーションして作詞・ボーカルで参加した「Wake Me Up」が100ヶ国以上でヒットチャートの上位にランキングされミレニアル世代を中心に幅広い観客に支持される注目のアーティスト。監督は、ドキュメンタリー映画の分野で名を馳せ、『THE LIVING SEA』(1995)、『DOLPHINS』(2000)と2度のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた経歴を持つグレッグ・マクギリブレイ監督が務める。
この度、旅先案内人を務めたシンガーソングライター、アロー・ブラック&本作監督のインタビューが到着。旅人案内人を務めるアロー・ブラックは、本作出演をきっかけに、アメリカ発祥の音楽“ジャズ”“ブルース”“ロックンロール”、“ヒップホップ”等が誕生した都市を巡る。本作の旅を通じて何を伝えたいのかと問われたマクギリブレイ監督は「この映画は、目的地へと移動する物理的な旅というだけでなく、イマジネーションへの旅でもあります。異なる過去や文化を背景に、それらをミックスして、新たなコミュニティーを形成し、文化のぶつかり合いから、誰もが受け入れられる新たなアイデアや芸術形態が生まれるのです」と、エンターテインメント、芸術の発信地であるアメリカ音楽のルーツを探求したかったと語る。
その熱意に応える様に、アローは本作への出演を快諾。「私はアメリカ音楽のルーツとその進化の物語が好きなんだ。ジャズ、ブルース、ロック、ヒップホップ、色んな音楽スタイルが生まれた事に責任があると思っているんだ。私は音楽で社会をポジティブに変えていきたいんだ」と、音楽への熱意を明かすと共に、本作出演経緯を明かす。
本作で話の核となるのは、偉大なジャズ・ミュージシャン・ルイ・アームストロング。彼の驚くべき人生を辿りながら、アメリカ音楽がいかに人々の生活に欠かせないかを探求していく。アローは本作を通じて自身のアイドルである、ルイ・アームストロングを観客に紹介する事ができたことが非常に嬉しかったと明かしている。「私はとても若い時期にアームストロングという存在に出会いました。私は彼の声と伝説をよく知っていました。そして、私が子供の時にトランペットを演奏し始めた時、彼に対してより深い敬意を払うようになりました。アームストロングが残した最も重要な遺産は、音楽を通してのアンバサダーとしての役割でした。特に私たちの社会が平等になることに多大なる貢献をされました。エンターテインメントやスポーツの分野で私にとっての最大のヒーローは、アメリカにおいて有色人種として生きるのはどういう意味なのかという概念を覆した人たちです。アームストロングがまさにそういう人物なのです。当時、有色人種ということで受け入れられないであろう一般家庭に彼のレコードは入り込んだのです。未来を変えるにあたって、非常に重要な出来事だったのです」と、白人社会から認められ、音楽の力で歴史を切り開いたという偉業に経緯を払う。
また、アローは偉大なアームストロングへの感謝を込めて、彼の代表曲「この素晴らしき世界」を披露しており喝采を浴びている(http://y2u.be/wOp8s3pYgQM)。
本作でアローは、アームストロングの軌跡を辿るだけでなく、その地に根付く音楽と触れ合うために様々な都市に出向く。シカゴでは80以上のアルバムをリリースし、グラミー賞を3回受賞した80才代のジャズ作曲家でありピアニストでもある、ラムゼイ・ルイス。マイアミではキューバ音楽のリズムを基本としたパワフルなラテン音楽で、グラミー賞を7度受賞し“マイアミの女神”と称されるグロリア・エステファンといったレジェンド達と対面し、新曲「My Story」制作へのヒントを伺う。
アローは「ラムゼイが彼の人生についてシェアしてくれた話はまさに感動的でした。これほど多くの他のアーティスト達に彼の影響が及んでいたとは知りませんでした。アース・ウインド・アンド・ファイアーなど、彼の影響がジャズを超えた奥深いものだと理解でき、私にとって兄のような存在になりました。またグロリアは長年のファンだったので、自分が書いている新たな曲を彼らと一緒に演奏できる機会が持てるなど予想もしなかったです」と回想する。
最後にアローは本作を通じて、伝えたいメッセージがあると言います。「この映画によって、人々がより音楽の演奏や鑑賞、そして音楽の歴史の探求に関わりたいと思うことを願います。また、音楽がただそこにあるだけではなく、そこには音楽を創り上げた人たちがいて、聞いている曲に影響を与えた人々がいるのです。そして皆さんがこの音楽遺産に触れ、将来のためにそれを引き継ぐことを願っています」
◎公開情報
『アメリカン・ミュージック・ジャーニー』
2018年11月16日(金)よりイオンシネマ、新宿武蔵野館にて公開
(C)VisitTheUSA.com
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